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[コメント] ハンガー(1983/英)

ドラマチックなヴァンパイアという素材は映画において格好のモチーフ。本作はそれを女性に設定しホラー色より耽美な虚構の世界観を重視していて他作品と一線を画す。切なく優雅にドヌーブが魅せる。
TOBBY

数あるヴァンパイア作品の中でユニークなポジションにある1作。ヒロインの女ヴァンパイアに彫刻的で冷たい風貌の美人であるカトリーヌ・ドヌーブを配したのもキャスティングの勝利。それはデビッド・ボウイのキャスティングについても同様。どうせならデュランデュランやスパンダー・バレエ辺りもドヌーブに引き連れて欲しかった。内容自体は吸血鬼という設定な時点で、それを認知しないと荒唐無稽な世界ではあるのだけれどスプラッタ的要素に重点を置かずに世界観にこだわった作品作りが印象的。クラッシックのフューチャリングも効果的。97年にはテレビシリーズ化も地味にされていたりする。ちなみにタイトルの〜ハンガー〜は、〜渇望〜の意。ドヌーブが永遠の美しさをまさに渇望しています。洋服のハンガーを連想して『刑事物語』のテツヤタケダのような活躍をドヌーブボウイに期待したあなたはNG。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)水那岐[*]

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