ロマンティック・コメディの面白さのキーは知性と笑いのバランス。脚本や雰囲気が良いのは前提で、その上でさらに役者の魅力が要求される。この作品でジュリアは自分の役柄を理解したうえで知的に活き活きと演じていて観ているものを一気に惹き込む。軽妙な笑いをエヴェレットも好サポート。ところがディアスには知性がまるで見受けられない。だから俺は見ていて互角に二人が見えず・・。早々にジュリアに軍配を上げてしまった。ディアスは結局『メリーに首ったけ』で『チャーリーズ・エンジェル』な人なんでしょう。ストーリーはともかくジュリアの魅力はスクリーン上、満載の作品。