[コメント] 妖怪大戦争(2005/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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オリジナル未見、地上派で観たので、もしカットされているならこの批評はズレてしまうけれど、この丸投げのラストには心底衝撃。
呆れてしまい、呆然とエンドロールが流れるのを見守ってしまった。正直、最初は冒頭から期待しないで見出したら、丁寧に創られている印象で、「ハリーポッター〜」なんかに観られる大人の理想の子供映画的な視点と異なり好印象でした。
妖怪が捕えられ作り替えられるシーンなど本当に不気味で、自分が小学生ぐらいだったら本作を素直にワクワク楽しんだり怖がったりしたのになぁ〜と思いながら今の時代の子供たちを羨ましく思って観てた程。 演技も皆、好演で主演の神木も癖の無い演技を披露していたが妖怪の一人を演じた近藤正臣が流石の好演で、役者魂を痛感。 敵役の豊川も元々持ってるマリオネット的な怪しい雰囲気がマッチしていてピッタリだった。
しかし!大天狗があっさりさらわれ、慕っていた妖怪たちが大天狗を放置の辺りから脚本が崩れ出す。子供映画で、この手の単純な道理でさえも適当になるのは最低。 結局、ラストまで天狗は放置だし、タダシVS妖怪の一騎討ちになるかと思いきやワラワラ妖怪が集合して良く解らない争乱状態に脚本が逃げるのは見てられない。 最後に唐突に麒麟にのってピョコンと空に飛び出した主人公の少年タダシの図で終わりって…。
あれは妖怪たちから日本を守ったタダシは命を失ったけれど麒麟と共に別の世界では生きていると言う隠喩だったのか?。そこまで奥があるなら認めなくは無いけれど、とにかく後半の脚本が乱暴。子供たちの邦画離れに拍車をかけるラスト。
大人ならクランクアップまで間に合わずに後半、適当に編集したんだな〜なんて制作サイドの手抜きに同調したりも出来るけど、この作品を楽しみにしていた子供たちが可哀想!!。子供映画を創る以上は真剣に最後までやり遂げろ!とTVの前で文句ぶぅぶぅ。
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