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[コメント] ときめきに死す(1984/日)

脚本は粗もあるけれど"雰囲気"を感覚的に上手に描いていたので評価。80年代を知っている人にはこの作品の空気やアングルは懐かしいはず。パソコンや新興宗教など時代の先を見据えたテーマにちょっと驚いた。ジュリーより杉浦樋口のオーラ全快。
TOBBY

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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室内のライティングやアングルが80年代小劇場にありがちな舞台チックで、80’sノスタルジー。ウェットすぎずドライすぎず淡々と、なんとなぁ〜く進行する温度の低い感が緩急無いものの観れてしまう。主人公演じる沢田に思ったほどカリスマ性が無く(表情はともかく体型が中年)、もう少しヒョロッとした若い役者の方が良かったかも。杉浦は流石の演技力で、唯一、温度のある役柄を時にコミカルに好演。本能に生きるヒロインは大竹しのぶや、桃井かおりでも演じられそうなようでいて、やっぱり樋口ならではの現代的なスタイリッシュ(当時の)な要素が絶妙で好演している。風変わりな性格で思い詰める主人公に、なんのためらいもなく軽く接する感じが巧い。タイトルの印象ほどに内容はパッとせず”ときめいて”居ないものの教祖暗殺で終わらずに、さらにラストに沢田が初めて感情を露にして自害することで、一応、エンディングとして完結している。朝食のシーンで、絶対に"牛乳"出したいんだろうなと思ったら、案の定出てきてウけた。欧米コンプレックスぽいw。深夜に観る分には、充分★4つ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)けにろん[*] 煽尼采 tredair[*] ぽんしゅう[*]

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