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[コメント] 生きてこそ(1993/米)

ウルグアイのラグビーチーム選手たちに実際に起きた悲劇。その事実を歪める事無くストレートに伝えた真実の物語。雪深いアンデス山脈に閉じ込められた彼らの壮絶な状況と葛藤、そして生きる希望を思うと涙は溢れて止まないはず。
TOBBY

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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冒頭の飛行機墜落シーンからして逃げずにしっかり描いている監督の視点に伝えるべきテーマへの信念と気迫を強く感じる。だからヴィンセント・スパノイーサン・ホークら役者陣も力演で監督に応えている。個人的には冷静なカネッサ役のジョッシュ・ハミルトンの演技が好感。俺は北国出身なので雪の美しさも知ってるけど雪の怖さも百も承知なので胸が痛みながら画面を見守りました。ドラマチックさやセンチメンタルに流されずに生きることへの精神力と執着を描き伝えた演出は印象深い。実際に彼らはカトリック教徒でありカニバリズムを決行した事に非常に不安になっていたらしいけどそれを承認した当時の教会関係者の判断の正しさにも感銘。だからラストで印象的に流れるアーロン・ネヴィルが歌う「アヴェ・マリア」は生還した彼らへの魂の救済。見終わった観客にとっても感動した心にいつまでも響くはず。サントラには入ってないので気をつけましょう!。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)ina アルシュ[*] m[*] sawa:38[*]

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