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[コメント] 追想(1956/米)

ロマノフ王朝の唯一の生存者であるアナスタシアというテーマだけでも魅惑的な作品。美しく華麗な映像に加えてバーグマンと、ブリンナーの映画黄金期のスターの存在感が圧倒的!。バーグマンのオスカー、ゴールデングローブ、NY批評家賞のトリプル受賞もうなづける印象的な作品。
TOBBY

バーグマンは美女の多かったクラシックスターの中でもトップクラスの正統派の美人。端正な顔立ちは、スケールの大きな作品で一層、魅力を発揮するように感じる。彼女の真っすぐな意志の強そうな大きな瞳は、時に正義感と誠実さを(私生活ではともかく…)感じさせるので悪女や軽い役柄は不似合いだが、本作のような数奇な運命に翻弄されるドラマチックな貴族という役柄には異様にベストフィット。ほかに演じられるのはデボラ・カーくらいしか思い付かないが、彼女だと強さが足りず甘くなってしまう気がする。本当に美しい人と言うのはいつの年齢でも美しいものだが、若い頃のバーグマンは、肉付きが良くそれが、ほんわかした雰囲気を醸して少し人が良さそうに見えてしまう時がある。しかし本作で御年41歳の彼女の顔立ちは、若い頃の丸味がとれ、すっきりしており、ますます超然とした彫刻的な美貌となっており、スクリーンに輝く姿は筆舌尽くしがたい。ヒロイン一人でも観客を呆然とさせる説得力があるのに、脚本も巧妙に展開する歴史を絡めたミステリーなので、ラスト迄、十二分に堪能できる作品となっている。ややメロドラマ的印象が漂っていなくも無いが、それもまた許せてしまう。本作にて8年ぶりに、見事にハリウッドで復活を遂げたというバックステージも運命を匂わせ印象深い。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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