コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 17歳のカルテ(1999/米)

若手演技派女優の演技の火花が見えるようでした。少女期の痛々しさや自暴自棄な感じが見事に表現されていたし凍てつくような映像の緊張感も好きです。最近のウィノナの作品ではベスト。
TOBBY

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







原作は実際に作者の少女時代の体験を基にした本のようですが、ウィノナがまさに水を得た魚のように活き活きと複雑で脆い主人公が、施設での体験を通し成長してゆく様を演じています。加えてアンジェリーナ・ジョリーの自然なワイルドでクレイジーな荒々しさと弱さの同居したキャラの演技は必見!。薬を飲む振りや椅子に座る仕草とか何気ない部分に彼女のとんがった演技が集約。さらに惨め系では怖い物なしのブリトニー・マーフィーと曲者クレア・デュバルが絡んで見所多すぎ!。物語があまりにも痛々しく残酷な少女達に時に翻弄されそうになりますがウーピーがしっかり好サポート。リノリウムの冷たい床と脅えたようなウィノナの黒い瞳と無機的に彼女の名を「スザンナ・ケイセ〜ンッ」と呼び上げる看護婦の声が未だに印象を胸に残してます・・。じゃあ果てしなく暗いお話?というとそーでもなく(誰に共鳴するかにもよるが・・)ラストの自分で自分の壁を乗り越えてゆくウィノナの強さが清清しい。アイスクリームのシーンも好きです。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)MUCUN[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。