[コメント] ペパーミント・キャンディー(1999/日=韓国)
一人の青年を通し韓国の時代と文化の背景を物語った大作。決して取っ付き安い作品ではないけれど同じアジア人としてどこかリンクする気持ちになる。主人公の青年の辿ってきた運命がリアルに伝わります。
冒頭がラストと繋がっており徐々に過去に遡るにつれ主人公や周囲の人となりが解ってゆく手法は新鮮でした。十数年くらい遅れた日本を見るような風景も妙にノスタルジックだったり。また主演のソル・ギョングを始めとした役者達が痛いほどにリアルな演技をしていて重厚。作品自体は決して軽いものでも無いし時間も長いけれど監督がきっちり隅々まで全部伝えたいんだ!という意思が伝わってきます。観た当時はテーマが思く時間も長く疲れた印象があったのですが、時が経ち、場面場面を思い出すと胸にジーンと蘇る余韻の残る映画。アメリカの『フォレスト・ガンプ』、台湾の『クーリンチェ殺人事件』に似たような印象を持ちます。
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