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[コメント] ピンポン(2002/日)

青春映画の存在意義!圧倒される爽快感!模索しながら掴む達成感!病んだ日本の青少年に、この作品を観て欲しいの俺は!。
TOBBY

原作未読なので余計な概念無しに観ました。この透明感溢れる世界観は見事!。テーマが違う作品故比べるとちょっと次元が違うかもしれないけど高評価を得た『GO』に比べて遥かに役者の魅力を窪塚洋介が発揮して魅せる。天才肌でカリスマを放つ少年ペコの像を寸分の隙を見せずに好演。彼の存在感がこの作品の成功を確実にしたと言えます。『ベストキッド』で言うならノリユキ・パッド・モリタ的存在の夏木マリ筆頭に、ライバルたち中村獅童大倉洋二サム・リーらが、がっちり確かな演技でサポート。竹中直人の臭い演技が唯一、鼻につきます。また天才ペコに対し秀才スマイル(ARATA)の存在が薄く描かれ過ぎて、もう少し掘り下げていたら卓球を舞台に『アマデウス』青春版のようになってたかもと思うとちょぴり惜しい…。しかし作品の最初から最後まで、軸がずれることなく描かれる青春の群像劇は胸を打つ。『GO』、『青の炎』、『青い春』、『害虫』etcと不作を囁かれる邦画界において、ここ最近、等身大の青春映画がホットな勢いがあるように思う。それは日本が大人として成熟しきれていない国と言う象徴なのかもしれないけれど、とりあえずこんな目眩がするほど観終わった後クラクラする作品が生まれた事が嬉しい!。邦画界、まだまだ捨てたもんじゃない。

(評価:★5)

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