[コメント] アルゴ(2012/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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ふと「責任」という事を考えてしまった。前半、ああいう雰囲気の中で”その自転車作戦のここが無理だよー”なんて普通に言える主人公を見て、ああ、米国ってこういうとこがいいなあ・・・なんて最初は無邪気に思ったけど、これは自分がぶっつぶれそうになる程の「責任」と隣り合わせだったんだなと。 「責任」の胃にずんとくる重さとその達成感・誇りを体感させられました。(救出メンバの中に、クレア・デュバルみたいな雰囲気ある女性がいるというのもモチベーションに寄与したかも)
中盤以降のハラハラの展開で、空港出口ギリギリで7人を隔離した怖いおじさんが、最後「アルゴ」の資料を見て談笑しているのだけが救いでした。 作られない映画でも、人を楽しませる事ができるんですね。 あ、あとどうでもいい事だけど、中盤何か注射されるファラオみたいな女王様って、もしや『トミー』の舞台道具の使い回し?
PS
あとホント野暮というか疑心暗鬼だけどメモ的に書いときます。
イラクと米国がきわどい今(少なくともそうマスコミが広報している)、こういう作品が公開されるという事には、やっぱり一種のあざとさを感じてしまいます。 (かつて、対イラクでやばかった時の『マイノリティ・レポート』公開の時も・・・)
(ついでに書いてしまう連続ですが、自分は最初、この映画ではジョン・ チェンバースも別の6人と一緒にイラン入りして、特殊メイクを6人に施してすり替わらせるのだなあと思っていました(でなければジョン・ チェンバースの意味がないと)。 見事に外れてしまいましたが)
PS2(エモーショナル・エンジンっw)
本作で扱われる「アルゴ」は実際には作られない架空のSF映画。二重露光やCGで作られたシーンも多いでしょう。
・・・で、本当に特殊効果山盛りで作られたのは、本作そのもの。 冒頭の大使館襲撃シーンとか、慎重にお金と時間をかけて作られてる。 そして、題名も同じ「アルゴ」。
どことなく、ハリウッド映画やメディア全体の欺瞞性を皮肉っている気がするんだけど、気のせい?(笑)
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