[コメント] アナと雪の女王(2013/米)
自己パロディ的に好きですが。この雪の女王様は、なんかもう「自分自身を肯定し、受け入れるしかない」状況に追い詰められ抜かれ仕方なく・・・という印象です(ごめんなさい、女王様)。片側から圧力を加えられたところてんが、反対側からグニューと出てくる様な、というと変ですが、なんか、抑圧され尽くした民族がやむなく独立を宣言する様な、そんなつらさを感じます。
こないだの『ディズニーの約束』といいディズニー社も自身も、「自分」を見つめなおしている最中なのかもしれません。
あと、これは作品の内容とは関係ないですが、往年の数々のミュージカルに比べ、歌やメロディーがイマイチと感じました。
『南太平洋』や『マイ・フェアレディ』。同じディズニーなら『メリー・ポピンズ』 等と比べ、「音楽の力」が薄い気がします。映画館を出る時、自然と口からあのメロディが湧き出る様な域に達していないんです。(自分の感性が古いから?)
かつて、映画『サウンド・オブ・ミュージック』の冒頭で、「最後の栄光のとき」と、ささやかながらに書かれていた事を思い出します。
あれは、国家・オーストリアの事であると同時に、自作自身=巨艦型・大ミュージカル映画を指していたんだなあと気付いたのは、現代型?ミュージカル映画を何本か見た後でした。嘗てのミュージカル映画の人材って、もしや払底しちゃったのかもしれません。
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