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[コメント] 脳内ポイズンベリー(2015/日)

一見ボーっとしてる乙女の脳内で、複数の仮想人格が激論・紛糾している・・・という描写にはすごくはまった。でも「現実」のストーリーの方がすごく安っぽくて疲れた。 いっそストーリーを極小化して、例えば「駅弁をどれから食べるか」という悩み・脳内メンバーの激論を2時間かけてIMAX-3Dで描くとかの方がまだましと思う。
YO--CHAN

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







普通の映画の場合、主人公の葛藤や悩みを役者の演技力で表現し、観客を感動させる。 本作は、それがわかり易く5人の仮想人格がやってくれるので、観客も面白いし、役者も単純カラーの人格演技(というかそれを強要される)でOK。こういう構成の作品をもっと見たい!

ただ、題材である、カップヌードルの様に安易な話は何とかならなかったのだろうか?仮想人格同士の葛藤がメインだから、題材は安易な方がいい、というのは判るが、全然観客がときめかない様な恋愛ものが題材では、脳内メンバーにも感情移入がし難い。

安易でいいなら、むしろ既存・既出の手垢がいっぱいのストーリー(例:パンをくわえて登校中に激突する高校男女の脳内)の方が入りやすかった・・・

あと、個人的に見たい「脳内会議」はこの主人公のではない。

自分が見たいのは、補欠=「仕方がない選択」として扱われ、あげくに決定的場面ですっぽかしを食らい、それでも相手を重んじてラスト寸前まで皆を気遣う編集者・越智という男の脳内会議だ。主人公の数倍は激烈な、もしかすると脳内メンバーの脳内でさえ会議が始まってしまう様な展開があったのではないか? 続編にはそっちを希望したいです。

P.S. ネガティブが「池田」で、ポジティブが「石橋」。 ・・・なぜに阪急沿線の隣り同士の駅名が?

そのへんで人格形成されたという暗喩でしょうか すると、あのお城の基本イメージは・・・箕面温泉スパーガーデン?(そういえばちょっと似てる)

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)カルヤ[*] けにろん[*]

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