例えば、非常に熱いラブシーンの後で、女性には別に夫がいる事が示されたとします。

その説明だけで、「不倫もの」という肩書きを獲得し、興行成績アップ！

また、長く迫力ある決闘シーンの終盤で、年長の方がこう言うとします。「私はお前の父だ！」

この一言で、「父子の対決」の看板確保。興行成績だって上がります。

本作は、やたらと「兄弟」「姉妹」という設定がでてきます。「親子」ではない、家系図で言えば、縦線でなく横線の世界。兄弟は他人の始まりというか、悪役もそこに取り付くわ、あからさまに「兄弟だからって何よ、貴方は貴方でしょ？」なんて言われても、結局血統にこだわってしまう登場人物・・・こないだ見た007といい、映画の世界では兄弟というと「仲良し」「強大な敵(ラスボス)」の二択みたいで、これって約束事なんでしょうか？

ただ、本来、兄弟だったとか、◯◯家だったとか、セリフ一発でできる設定は「わ。安易だーw」でパスする自分ですが、なぜか本作に限って半分納得してしまいました。演出・大道具小道具が良かったせいでしょうか？

(蛇足) ラスト寸前のシーンが、『Ｘ-ＭＥＮ：ファースト・ジェネレーション』そっくりに見えました。(そういえば役柄も似てるー)