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けにろんさんのコメント: 更新順

★4チャーリーズ・エンジェル(2000/米)狂騒ムービーは数あれど真の意味での祝祭気分を醸し出させるには躊躇の無さと素直さが必須なのだ。天下に人柄の良さを轟かせるキャメロンと甘いも酸いも嘗め尽くしたドリュールーシーはよう知らん)のコラボでしか成立しなかったと思われる。[投票]
★4ジェーン・ドウの解剖(2016/英)黒魔術とか魔女とかは食傷ネタだが解剖という薬味が加わると映画は新鮮さを取り戻す。一見掛け合わせ最悪にしか思えぬ配合が思わぬまろみと旨味を引き出した料理みたい。美術パートの踏ん張りで、基本CGには依存していないと思われる。そのへんも好感度大。[投票]
★4アタラント号(1934/仏)上流から下流へ田舎から都会へと小さな船で下って行くってのがミソで、流れる景観は開放と希望を表象する。船内密閉空間でも気の置けぬ爺さんとガキに囲まれ若夫婦を包む慎ましくも幸せな共同体幻影。幻影が失われた時代だからこそ、このユートピアは切ない。[投票]
★3美しい星(2016/日)フランキーの決めポーズの揺れが違う感じがするが、各人の覚醒を並行的に描く前半は一応良い。複数挿話の捌きに秀でる吉田演出の独壇場。しかし、振られたトンデモネタは後半収縮する。所詮、行き着くところが自然大事なエコ話では今更過ぎるのだ。[投票]
★3ジャッキー・ブラウン(1997/米)忘却のマイナー役者を掘り起こし主役コンビに当てた周りを売れ線バリバリの連中で固め且つ徹底して予想を逆手に取った役をはめる。意図して基軸をずらせた感じが匂う。それなら、いっそ物語を語らない位がいいのだが時制反復の映画言語に耽溺する。自堕落だ。[投票]
★4ある決闘 セントヘレナの掟(2016/米)ハレルソンの一筋縄ではいかぬ気で結局は私欲が行動原理なキャラ付けが映画を下世話に面白くする。主人公は父・妻両者との関係を再考させられるが似非な愛情を廃し冷めた非人間性ギリで、そんな中、ためた設定が飽和し行動に出る。容赦の無さが清々しい。[投票]
★2レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う(1994/フィンランド)本当にヘタレてる連中がヘタレた話を撮るからしみじみ良かったのであって、一家を成してしまったあとに昔の杵柄でなんて思わぬ方がいい。あざとくならないのは流石だが、逆に変な方向に突き詰められてしまった。すべる面白からさえも見放された閉塞は超退屈。[投票]
★3夜に生きる(2016/米)背骨通らぬ主人公のとっ散らかった物語。2人の親分間を蝙蝠よろしく行ったり来たりのうえ警官の親に手心加えてもらい矜持が無い。ただこの男、人種的偏見だけは一切皆無でKKK団をぶち殺しまくる。そこだけ溜飲が下がる。孤立主義へのベンアフの抗言。[投票]
★5祭りの準備(1975/日)中島の私小説ミニマム世界が実験心ある黒木のフィルターを通すことで神話的に拡張した。凡庸な主人公の周りのキャラクター達は追憶の中で濾過され永遠なる切なさに封印されるだろう。旅立ちと決別の希望と悔恨が鮮やかに呈示されたラストは永久不滅。[投票(4)]
★3ローガン(2017/米)パロディすれすれ設定だが、篇中何度もよいよいになったウルヴァリンは要介護老人化したプロフェッサーを抱き抱え運ぶ。ベッドへ車へ階上の寝室へと。高齢化した現代社会の写し画として感慨深いのだが、終盤でのローラ来歴の定型展開が魅力的設定を減殺した。[投票]
★3GONIN2(1996/日)前作の男達ほどには負って立つもの無き女5人が雁首揃えてみたところで切実な逼迫は現出しない。やむなく奇天烈な中年JK大竹を楔として緒形投入で撹拌を図るがとっ散らかるだけだった。結局は殺戮マシーン鶴見の異様な越境感が最大の見どころ。[投票]
★2光(2017/日)珠玉のラブストーリーってどこがやねん。最悪出会いな常套導入だが続く転開のディテールが一切無い不思議。映画音声ガイドという非映画的な難物を御せると過信した頭でっかち女の浅薄が無残。撮影のクローズアップ多用も状況を描写し切れない単なる逃げだ。[投票]
★4ジャック(1996/米)大人の姿の子供にロビン・ウィリアムズと聞いただけで食傷感を覚えるが、彼の毛深さが思いの外に主人公の悲哀を際だたせる。対する母親にベタつかないダイアン・レインを持ってきたのも正解。導入シークェンスの乾いたセンスが映画全体を引き締めた。[投票]
★3肉体の門(1964/日)闇市界隈の混沌を移動とスローモーションで捉える冒頭に何が出るかの期待高まるが結局何も出ず。女同士の諍いは下着5原色で色分けされ形骸化する。ディテールや台詞に依らぬ清順は所詮表層インテリなのだ。の煮え切らなさも物語ベクトルを弱体化。[投票(1)]
★3ジャングル・フィーバー(1991/米)主題は明確なのに群像劇で散らしてしまったが為に黒人と白人の恋愛は結局成就しないというアイロニカルな帰結にしか到達しない。恋愛劇として衒いがあってはダイレクトに心を射ってこないのだ。徒に最強メンバー揃いなのに生半可で面白くもないのが不可思議。[投票]
★4家族はつらいよ2(2017/日)この概ね毒含みの面子を昭和チック優等生家族に仕立て上げる山田の剛腕。ジャーナリスティックな視座も鈍ってないと思うが情緒過多だ。まあそこが美点でもあり稔侍の部屋こそ白眉。終盤、端折った感も拭えぬが深刻なことこそ笑い飛ばせ!はその通り。[投票(2)]
★3ミラーズ・クロッシング(1990/米)懐疑と裏切りの世界をのし上がる男にバーンが見えずフィニーも大物ギャングには見えない。ギャング映画の衣を借りて醒めた映像作りに余念がないものの俺のハートも冷めたままだった。圧倒的な見せ場が2ヶ所あるが、今一手法にも計算と信念がない。[投票]
★4メッセージ(2016/米)モンタナ山間部に浮遊する「殻」の画とアルメンドロス的採光を筆頭に物語構築の破綻を強固なシークェンス造形で凌ぐ。中国軍に係る禁じ手ギリの展開も式典描写のコクで納得させられ一応了承するのだ。蛸宇宙人のゲンナリ感も文字のオリジナリティが補完した。[投票]
★5飢餓海峡(1965/日)巨視的な空間と時間の連鎖の中で唯1日の出来事の追憶が全てを統御してしまうというロマンティシズムが根底にある。2人の瞬間的に調和した心根は異なるベクトルで延伸しクロスして消滅するが、その儚さはご詠歌とともに来世に託される。吐夢辞世の句だ。[投票(3)]
★4ハルチカ(2016/日)身も蓋もない話であることが2番煎じ的迎合性を破砕する。ミュージカルもどきの拙劣も要所の突出した演出がカバー。完全フィックスの超長回しで撮られた環奈退場後の部員たちの軋轢。屋上での3点交錯の視線が示現する永続する時間軸への限りない慈しみ。[投票]