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けにろんさんのコメント: 更新順

★4聖なる犯罪者(2019/ポーランド=仏)出たとこ勝負だがスマホ検索で凌いじゃう主人公の何故にそうまでして神父さんになりたいのかを映画は一切描かないのが太い。トリックスターが降臨した地方の閉塞コミューンは風穴を開けられる。男の妻と息子の母の理解の視線が交錯し彼は新たな騒乱へ向かう。[投票]
★2フルムーン・イン・ニューヨーク(1989/香港)女達が知り合うのが株と不動産で成功したキャリアウーマンを媒介としてるので、舞台設定といい語り合う悩みといい何かどうでもいい風に思える。それをトレンディドラマみたく薄っぺらいお洒落ムードで描くのだから益々救われない。地に足つけろと言いたい。[投票]
★5ボストン物語(1947/米)古い価値観を改めるが新しいものも何でも良いわけではない。息子と娘の結婚をめぐって右往左往させられるコールマンが何が正しいかを見極めていく様が隘路を通って光明に辿り着くよう。息子の許嫁を伴ってのNY行暗転から至福の終局へ澱みない畳みかけ。[投票]
★2スーパーガール(1984/英)健全な鑑賞動機で見るなら楽しい映画かも知れぬが、お色気期待の下に見たら欲求不満も甚だしい。パロるしかない題材を実際洒落のめしてる部分があるにせよ匙加減が生半可。飯事と戯作は髪一重ということだろう。一線落ちした豪華客演陣も斜陽感を煽り侘しい。[投票]
★4すばらしき世界(2021/日)カタギの生活者たろうとして叶わぬ短気な彼が、怺えることを知るという単線ドラマトゥルギーが西川の資質と噛み合わぬジレンマ。ブツ切りエピソード群は社会の今を照射しそうなのだが須く生半可に終わる。それでも終盤の光明の見え具合には持ってかれる。[投票(3)]
★3GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995/日)随所に出てくるディテールの緻密な表現は素晴らしいが、「草薙」乃至「公安6課」VS「人形使い」に収斂しない物語に強度はない。ともかく話がよく解らん。原作知らないんだが、これって導入部だけなんじゃないのか?それくらい呆気なく物足りない終わり方。[投票]
★4わたしの叔父さん(2019/デンマーク)日常の規則的反復が変化の到来とともに歪んでくる。映画的に常套な筆法であるが、地に足着いた生活のリアリズムが堅牢なので心に沁みる。迫り来る介護というナウなテーマ。彼女の選択は叔父への思いもあるが変化への慄きも。やがてそのときは到来するのだが。[投票]
★4黒薔薇VS黒薔薇(1992/香港)廉価パロディと鈍い笑いのキッチュな不可解さが止め処なく連鎖し、その最果てに得体の知れないオフビート天国が現出する。香港映画の魔窟のような懐の深さ。レオン・カーフェイの唐変木の為す術のなさの周囲で女たちは限りなくキュートで活力に溢れてる。[投票]
★4クラッシュ(1996/カナダ)エクストリームにニッチ分野の変態を磨き上げるかのような執拗さで描くが、肝心の事故描写は未だ甘い。しかし負った傷や医療装具の意味不明な禍々しさは余人の追随を許さない。極めた果てには踏み越えてあっちに行くしかない。その帰結は穏当で納まりが良い。[投票]
★2童謡物語(1988/日)蜂業者の話が『童謡物語』と題されるあたりにジャンルを見透かすような製作の本意が見えて萎える。映画は生真面目に生真面目な物語を語っているが、さらりとしすぎて教育TVのドラマみたいで面白くも何ともない。炎天下での危機以外の更なるリアルが欲しい。[投票]
★3ヤクザと家族 The Family(2021/日)どんどん朽ちていき潰えるだけの物語だが哀れよのおの感慨だけでは遣る瀬無い。撃つべきものは薬物の新たな流通を担うアンダーグラウンドな層であり、或いは善人面した民意ってやつだと思うのだが。役者は総じて以外健闘。演出も冒頭の長回しはじめ良。[投票(1)]
★4恍惚(2003/仏=スペイン)小悪魔が色香で間接的に翻弄するのが、怖いもん見たさと見たくなさが絶妙に鬩ぎ合う倦怠期金持ち主婦というのが新味で、アルダンベアールの腹芸による攻防が見応え充分。それを深みある撮影とフェイドアウト反復で描く演出も隙が無い。佳品と思う。[投票]
★3ヒッチャー(1986/米)出たとこ勝負なサイコパスで、それが作り手の怠慢の気がしてしまう。異常者なりの行為の整合性に我々は戦慄するのであって、ハウアーの役者としての資質に依存しており、その資質が内面の論理性を醸すのでやってられない。茫漠な大地の疾走感も足りない。[投票]
★3恋をしましょう(1960/米)アクターズスタジオ経由で洗練と疲弊を得たモンローからトリックスターとしてのオーラは消えた。だから脳天気とはお世辞にも言えないモンタンとの調和は逆説的にあるのだが何か地味。キューカーとの親和もチグハグで地に足つかない感が横溢する。[投票]
★3キル・チーム(2019/米)チクるべきか否かのハムレット主人公の懊悩より良きパパである軍曹が殺戮に走る現代戦争のメカニズムにこそ焦点を当てて欲しい。ギリギリの逡巡での誤殺でないからサスペンスは希釈され偵察作戦ばかりで派手な戦闘もない。その枠内で突き詰められた感はない。[投票]
★5ハード・トゥ・ダイ(2000/米)惜しみなく消えゆくナイス・キャラ達が皆良く話の展開が全く全く読めない素晴らしさ。ジョン・ウーのハングリースピリッツを継承し無節操な男節を歌い上げる注目株スコット・ワイパーに泣け!その熱波が伝播しとにかく皆とことん入れ込んでる男騒ぎ。[投票]
★4KCIA 南山の部長たち(2019/韓国)どんどん状況は悪くなっていき後戻りもできないという展開が終盤とラストの2つの山場を直線的に貫く。苦楽を共にし戦ってきた同志を2度にわたり手にかけることが、ホモソーシャルな4角関係のなかのジェラシーに基づく点を執政への正誤判断と併置して描く。[投票]
★2いますぐ抱きしめたい(1988/香港)腐れ縁に引きずられ自らの幸せを手に出来ない男に一本通った侠気や論理が窺えないので何だか締まりのないグズグズ展開に嫌気がさしてくる。数多ある香港ノワールの中でもつまらない方。映像主義の鎧を纏わぬ王家衛は作劇の凡庸が表に立ち陳腐でしかない。[投票]
★3大コメ騒動(2020/日)家族の為とはいえ寝返り裏切って済し崩しに押し通してしまう真央の胆力と帳尻つけない女たちコミューンの大らか。騒乱の端緒を描くに留まり社会的構図への言及にも至らぬが往年のプログラムピクチャー的な分を弁えた佳篇。傍で支える夏木がまた良い。[投票]
★2新宿酔いどれ番地 人斬り鉄(1977/日)義理を通し苦渋噛む古典任侠道へのアンチテーゼとしての破滅型ヒーローなら飼犬たる己の飼主にこそ噛み付いてなんぼだろう。愚痴ってやるせんわと自己憐憫に浸る間があるなら徹底的に破壊しろってんだ。凡庸な演出とエッジの効かぬ役者陣で見どころなさ過ぎ。[投票]