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けにろんさんの人気コメント: 更新順(1/108)

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★3夜に生きる(2016/米)背骨通らぬ主人公のとっ散らかった物語。2人の親分間を蝙蝠よろしく行ったり来たりのうえ警官の親に手心加えてもらい矜持が無い。ただこの男、人種的偏見だけは一切皆無でKKK団をぶち殺しまくる。そこだけ溜飲が下がる。孤立主義へのベンアフの抗言。3819695[投票(1)]
★4大地の子守歌(1976/日)幼気な少女なのに大の大人をも凌駕する強固な自我。余りに増村的なこのキャラは、このときの原田美枝子の圧倒的な肉体の存在感と目力をもって初めて担保された。快感神経をさえ刺激する直線構造。ワンポイントのがまた美しい。3819695, 水那岐[投票(2)]
★4白夜(1971/仏=伊)余りにもの内向的世界に退く部分もあるが、確固たるポリシーで統一された透明感には微塵も隙が無い。その世界を構築するのは叙事的物語ではなく刹那の叙情なのだ。わけてもセーヌをたゆたう観光船は白眉。動物園のクマ, ぽんしゅう, chokobo[投票(3)]
★5祭りの準備(1975/日)中島の私小説ミニマム世界が実験心ある黒木のフィルターを通すことで神話的に拡張した。凡庸な主人公の周りのキャラクター達は追憶の中で濾過され永遠なる切なさに封印されるだろう。旅立ちと決別の希望と悔恨が鮮やかに呈示されたラストは永久不滅。青山実花, 水那岐, ぽんしゅう, 動物園のクマ[投票(4)]
★3愚行録(2016/日)学内ヒエラルキーに囚われた人々を描くが相対化させる一般人が不在で気持ち悪い。胸糞悪い連中を殺すのは良しとしても、その気持ち悪さを映画はもうひとつの要因で上塗りし物語は有機連鎖しない。愚行の事象が並列配置されただけだ。画面繋ぎは高度に意識的。おーい粗茶[投票(1)]
★4浪花の恋の物語(1959/日)戯作者の近松を顛末ウォッチャーとして置いた脚本に大して効果を見出せないので、『近松物語』や『曽根崎心中』の劇的純度には劣ると感じてしまう。ただ、劇場や郭のオープンセットの贅には惚れ惚れし、それを支配する吐夢の大構えな力量を随所で感じる。動物園のクマ, ぽんしゅう[投票(2)]
★5飢餓海峡(1965/日)巨視的な空間と時間の連鎖の中で唯1日の出来事の追憶が全てを統御してしまうというロマンティシズムが根底にある。2人の瞬間的に調和した心根は異なるベクトルで延伸しクロスして消滅するが、その儚さはご詠歌とともに来世に託される。吐夢辞世の句だ。動物園のクマ, セント, 水那岐[投票(3)]
★4イノセンス(2004/日)高踏的な屁理屈は形を潜め「ハードボイルド」な日常描写も「古典SF」的な終盤のネタ割れもオーソドックス。閉じてしまった世界で、環境描写とポイントごとに配置されたアクションに粋の限りを尽くす。堪能すると同時に、これでいいのかとも思う。ロープブレーク[投票(1)]
★4ボディ・スナッチャー 恐怖の街(1956/米)釈然としない入れ替わりシステムだが気にする間もない簡潔なテンポ。難を逃れた翌朝の街の広場の俯瞰ショットが良い。ロングのみのワンショットの長回しが街の変容を怜悧に映し出す。総じてマスの人物操作が秀でており終盤の逃避行を迫真のものとしている。ぽんしゅう[投票(1)]
★3肉体の門(1964/日)闇市界隈の混沌を移動とスローモーションで捉える冒頭に何が出るかの期待高まるが結局何も出ず。女同士の諍いは下着5原色で色分けされ形骸化する。ディテールや台詞に依らぬ清順は所詮表層インテリなのだ。の煮え切らなさも物語ベクトルを弱体化。寒山[投票(1)]
★4家族はつらいよ2(2017/日)この概ね毒含みの面子を昭和チック優等生家族に仕立て上げる山田の剛腕。ジャーナリスティックな視座も鈍ってないと思うが情緒過多だ。まあそこが美点でもあり稔侍の部屋こそ白眉。終盤、端折った感も拭えぬが深刻なことこそ笑い飛ばせ!はその通り。ぽんしゅう, 寒山[投票(2)]
★4実録三億円事件 時効成立(1975/日)件の事件は序盤で終わり後は四畳半的弱者の怨念話になったら辛いと思って見てたら実際そうなったがドライに押しまくる演出で全くダレない。てらいの無い岡田小川も良いが圧倒的なのは刑事の金子で、こいつを見てるだけで一瞬たりとも飽きない。ぽんしゅう, 太陽と戦慄, 直人, 荒馬大介[投票(4)]
★4アンダーグラウンド(1995/独=仏=ハンガリー)民族史を背景にした寓意は正直言って理解困難。しかし祖国と家族という2面的な喪失の哀感が底流に流れ、しかもシュールとユーモアが色づけされてて見やすい。巨大感漂う民族史的大河ドラマ。Myrath, Linus, のこのこ, フランチェスコほか5 名[投票(5)]
★3ダウンタウン物語(1976/英)設定だけの形骸であり、愛や暴力のようなものが描かれているが空虚。ポマードで固めた髪に付髭の背広ガキと化粧して付睫のドレスガキの学芸会。こういうのを楽しむセンスが俺には無い。そんな中で唯一違和感が無かったのがジョディ。或る意味怪物だった。tredair[投票(1)]
★4大脱走(1963/米)ビッグXの英式階級統治が相容れぬヒルツ米流個人主義と職能集団の共同作業の中で幸福な融和を成す前半も良いが、やはり後半に一転する娑婆の空気の開放感。ヒリつく緊張が漲る中を独立独歩のマックイーンに豪快に突っ走らせたのが劇的に感動ものなのだ。tredair, とっつぁん, 3819695[投票(3)]
★4ロザリンとライオン(1989/仏)ひとつのシークェンスを見る為に2時間耐えたっていい映画もある。大して面白味無く感情移入も出来かねる青い恋物語が続くのには大概うんざりする。しかしラストで至福がやって来た。本物の迫力と緊張感は半端ないね…CGではこうはいかない。しかも美しい。tredair[投票(1)]
★4セトウツミ(2016/日)会話の間が命のオフビート漫談なら演出は下手な手出しはせぬが無難なのだが結構手を出しスベらないのが意外だった。大森はハードル高い仕事を完遂したと思う。現実世界では内海のようなキャラに瀬戸のような友達は出来ない。裏返せば哀しきファンタジー。tredair, セント[投票(2)]
★4悪童日記(2013/独=ハンガリー)ナチ支配下の東欧で状況を見つめる双子の冷視線は否応なく『ブリキの太鼓』のトリックスター少年オスカルを連想させるが、言うほど弾ける訳でもない。真摯な作風は原作への遠慮の裏返しとも言え、それは映画としてどうなのかとも思う。毒のブローアップ不足。disjunctive, 3819695[投票(2)]
★3監視者たち(2013/韓国)オリジナルより犯行グループの描写が熾烈になり温さは解消されたのだが、それでも所詮は手出し御法度の監視専門班というダイナミズムを封殺された設定が枷と感じられる。上司(ギョング)・部下(ヒョジュ)コンビは好感度良だがマニュアル臭もする。寒山[投票(1)]
★5スリ(2000/日)撮影と美術と音楽が静謐に抑制されブレッソンを想起させさえする。黒木が仕掛けた老盟友原田石橋とのトライアングルが熟成の味を醸し出し、脇を彩る新旧の役者がこれ又ピンポイントで良い味を見せまくる。底辺での据わり心地が堪らない。ぽんしゅう[投票(1)]