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★4 | 俺っちのウエディング(1983/日) | 散文的な丸山の資質が冷徹でも炎を秘めた根岸演出と融合し日本映画としては希な本質で欧米的なライトコメディを現出させた。C調な時任・宮崎を配し尚刻印された青春は叙情性無くモラトリアムな混迷がある。前田撮影も燻銀な光沢。 | ナム太郎 | [投票(1)] |
★3 | ALWAYS 続・三丁目の夕日(2007/日) | 繰り返し描かれる別離と再会がドラマの帰結というのではなく、端から前提として配置されてる感濃厚で小雪の件では最早どっちらけになってしまった。CGも同様で背景選定まずありきなあざとさでブルーバックの継ぎ目も粗造感いや増す出来。 | tkcrows, sawa:38, ぽんしゅう, 水那岐 | [投票(4)] |
★3 | 丘を越えて(2008/日) | コンプレックスに苛まれながらも一応は生き様を貫徹する西田・西島の男勢に比して千鶴ちゃんは一貫してないのだが、可愛いから許せてしまうのが困ったもんだ。デジタルのチープな画質も厚い役者陣(余・嶋田等)の奮闘がカバー。 | 水那岐 | [投票(1)] |
★3 | 祇園の姉妹(1936/日) | 新旧の時代の相克は、いつ何時でもドラマトゥルギーを発露する。ピチピチの山田五十鈴が先輩格の梅村を凌駕しゆく様は典型的オーソドキシー。映画的安住の地平に有る。しかし、同時代に見た人が感じたろう衝撃は最早微塵もない。 | りかちゅ | [投票(1)] |
★5 | 恋ごころ(2001/伊=独=仏) | あらゆる非日常のギミックを排し恋を描いてベッドシーンどころかキスシーンもロクに無いのに男と女が交わす愛し愛される視線と表情の至福感。一方で6人の男女を思うがままに組み合わせて展開する作劇のダイナミズムが又魅せる。参りました。 | Santa Monica, セント, kaki, movableinfernoほか5 名 | [投票(5)] |
★4 | 古都(1980/日) | 「百・友映画」の最後に崑を持って来た掉尾の一新作。相変わらずのリメイクだが主演2人の弱さを補うに登用した岸恵子と實川延若が絶品であり、旧家の佇まいや山間の風情も中村登版に比肩し得る。 | 3WA.C, ぽんしゅう | [投票(2)] |
★3 | 旅の重さ(1972/日) | 思い込み少女の一夏の経験は万事作り事めいて白々しく、こっ恥ずかしいこと甚だしいが、一応三国や高橋悦史が大真面目に脇から締めているので見れるものにはなっている。高橋洋子の瑞々しさも救いではあった。 | 直人 | [投票(1)] |
★5 | 大日本人(2007/日) | 鈍重な一本調子でさして笑えないが一途にコンセプトを貫き明晰でクリアであるとも思う。CGと自主映画なハンドメイド美術の折衷バランス。ためた上での板尾とのコラボは完璧。上辺の反米イズムは真意だろうが躊躇するエンドクレ。本気を垣間見た。 | デナ, ヒロ天山, ぽんしゅう, 隼 | [投票(4)] |
★3 | デュエリスト(2005/韓国) | 自己陶酔ギリギリのキザな様式世界には些か鼻白みつつも徹頭徹尾一貫して姿勢を貫徹するさまに多少心動かされもするが、矢張りどこかで退いてしまう。序盤の切り返しを多用したカッティングが魅せるのとジウォンちゃんの庶民的バイタリティに加点。 | ことは | [投票(1)] |
★4 | 無法松の一生(1958/日) | 日本映画黄金期の贅を尽くしたセット美術の奥行きの深さを堪能。ミディアムショットはマキノを彷彿とさせる安定感があり、多くのシンボリックなショットに加藤泰を想う。お話は勿論良い。尚阪妻版は未見。 | づん, tkcrows | [投票(2)] |
★4 | リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1986/米) | ヘタをすれば途轍もない予定調和に陥ったかも知れないのに色彩や装置の美術や音楽や演技や等の要素を僅かずつ過剰にすることにより全体では突き抜けてしまった。ケバい狂騒の過剰さの中でもスティーブ・マーティンの歯科医は白眉。 | 3819695, モノリス砥石 | [投票(2)] |
★4 | パラノイドパーク(2007/仏=米) | 何も主張せず状況だけを切り取って散文的であることに徹するようにも見えるが、文字通りの普通の良い子をこうも完膚無きまでに体現されると観る者は肩入れせざるを得ない。そのキャスティングにサントの主張が凝縮されている。こういう歪さは嫌じゃない。 | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★5 | 丹下左膳餘話 百萬両の壷(1935/日) | 大河内の殺陣に潜む狂気な殺気と喜代三の骨身から滲む玄人臭。「日々平安」なプロットは本物イズムに担保され瞬時も緊張は途切れない。パロディに臨んで諧謔の中に鋭利を差し込む山中イズムの後世への波及。マスターピースとはこういうのを言う。 | 水那岐, ペペロンチーノ, TM(H19.1加入) | [投票(3)] |
★4 | 約束(1972/日) | 恋愛の成立過程がお世辞にも精緻とは言えないが、冬の山陰の薄暗さの中で展開されるド演歌模様がルルーシュばりのカメラとレイばりのムードミュージックにのって展開されるミスマッチに心揺さぶられる俺は中年日本人。 | 直人, sawa:38, ぽんしゅう | [投票(3)] |
★3 | 狐の呉れた赤ん坊(1945/日) | 阪妻の魅力は満喫できるし、「父子もの」の数多の同系作と比してもベタつかない自我が確立された人々の話で気持ちいい。しかし、どうも、「血は争えない」ってのが血統書つきの平民の俺とすれば何か鼻持ちならない。 | 水那岐, ボイス母 | [投票(2)] |
★5 | スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ(2007/日) | どいつもこいつも誰にも依存しないし前に進むことに清々しく躊躇が無い。佐藤・伊勢谷・桃井・香川の乗りに、最近の三池映画に顕著な役者を気持ちよく転がす場の現出を随所に見る。初コラボの栗田カメラとの相性もバッチグー!。 | 直人, 林田乃丞, ぽんしゅう | [投票(3)] |
★3 | パッチギ! LOVE&PEACE(2007/日) | 禁じ手の筋ジスやベタなフォークに流されまいとしても暮雨だの如く流れる涙は止まらず、今更の史観を声高に論じて憚らぬ臆面の無さは嘗ての木下恵介にも匹敵。コミュニティの孤絶に見出す居心地良さは最高級だが、矢張り構成のバランス欠如は致命的。 | りかちゅ, セント | [投票(2)] |
★4 | サンシャイン 2057(2007/米) | 醒めた達観のようなものが全篇を覆っておりながら使命感も併存する世界がクール。規則的に回転する巨大アンテナが深層心理に及ぼす詠嘆と深淵がエフェクトとして効いている。そして、最後の1シーンの為に地獄を描き続けるボイルの姿勢には共鳴する。 | t3b, リア, shiono | [投票(3)] |
★3 | バンテージ・ポイント(2008/米) | 反復される時間軸が徐々に伸延される様には快感がある。ただテロリズムの本質を私利に堕させる浅薄な展開や権力への従順な盲信や場違いな親爺の勘違いヒロイズム等又かとうんざり。手法には茫漠とした混沌の時代に訴求し得る可能性を感じただけに惜しい。 | ぽんしゅう, 死ぬまでシネマ | [投票(2)] |
★4 | パトリス・ルコントの大喝采(1996/仏) | いい加減と紙一重の肩ひじ張らないフットワークと一作毎に簡易にテーマを変える変幻自在さ。洒脱を心得たルコントをアレンと比肩させるのは的を得てるだろう。老優たちが見せるアホ演技のコンビネーションの絶妙さは垂涎の域に達している。 | づん | [投票(1)] |