コメンテータ
ランキング
HELP

けにろんさんの人気コメント: 更新順(80/142)

人気コメント投票者
★3グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札(2014/仏=米=ベルギー=伊)嫁の覇権物語として反対勢力の定番・姑の不在によるドラマ力の弱さやヒッチ・カラス・オナシスが顔見せ的役回りしか担わない消化不良やドゴールとの確執に収斂させる伏線の欠如など多くの緩さを呑んで尚好ましい作品だが肝心のスピーチが内容無さすぎだよ。セント[投票(1)]
★4セッション(2014/米)父親や恋人との関係性が放っぽられる腑に落ちなさが3転するクライマックスの怒涛の感情振幅に上塗りされまあええかとなる勢いは好ましい。理不尽な恫喝の釣瓶打ちにズル剥け指を絆創膏で抑えて尚飛び散る血飛沫のベタな強度。脇目もふらない単線構造が新鮮。セント, 緑雨, jollyjoker, 水那岐[投票(4)]
★3ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(2009/スウェーデン=デンマーク=独)近世の歴史の彼方から立ち上がる横溝的謎解きのオーソドキシーをシネスコ画面の手堅さが補完する醍醐味。だが「レクター」的役回りのリスベットはキャラ立ちする割に真っ当でインパクト薄く2番煎じ感漂う。ラストのまんまさは決定的失望。t3b[投票(1)]
★4パリの恋人(1957/米)序盤はもたついてるが、場がパリに移ってからの多幸的躍動感は素晴らしく、オードリーも茶目っけ満載のオーラを発散し、アステアトンプソンの老練実力者と好コラボを形成している。廉価版『マイ・フェア・レディ』だが彼女には間尺が合ってる。ナム太郎, ぽんしゅう[投票(2)]
★5幸福(1981/日)淡々とした日常の中の幼い我が子達との或いは職場の先輩後輩同僚との一見醒めた関係の下の熱量を描いて秀逸。『犬神』以降の第2ブーム作品中のピーク。銀残しの淡彩はくぐもった都会の日常の些細な美ををアングルで切り取り異空間化する。子役が良い。青山実花, ぽんしゅう[投票(2)]
★5ビッグ・リボウスキ(1998/米)コーエン的ファクターが純粋結晶として顕現し『バーンアフター』へと延伸した傑作。ゲラ笑い必至の阿呆連中の与太話の背景に横たわるベトナム由来湾岸経由の戦争後遺症的病巣が不穏な緊張を注入し続ける。その錯綜と混沌こそがアメリカだと言うかのよう。ぽんしゅう, DSCH[投票(2)]
★3ハロルドとモード 少年は虹を渡る(1971/米)現実逃避にしか見えぬ少年の奇行の果てに正体不明の婆さんがいたわけだが、人生訓めいた更正方向ではなく閉じた世界に2人で埋没してゆく被虐性には一応惹かれる。ただ、余りに語られぬバックボーンゆえに所詮は絵空事にしか見えない。ラストはいかしてる。Liz, disjunctive, 3819695[投票(3)]
★3風に立つライオン(2015/日)修造キャラが既視的な主人公だが現地ロケの空気は子供達を通じて吹き抜ける。全篇ケニア舞台で貫徹して欲しかったところだがドラマ構築にネタ不足で真木の五島パートが併走する。そして、これが又仄かな諦観を内在させ良い。両者の相関性の欠落が問題。 3819695[投票(1)]
★2極楽特急(1932/米)世界映画史に於いては共通認識とされるものが欠落しているなら埋めていく作業は必要だと思う。が、だからと言ってルビッチを過度に評価する気にもなれない。最後の2作は名作とは思うが、こいつは緩い。観たプリントも悪かったんだけど…。ぽんしゅう[投票(1)]
★4リンダ リンダ リンダ(2005/日)シラケ感が抑制を与えガールズバンド的一生懸命的ダサさを相殺した点は買うが、仮初めにも、それは熱い思いと化学反応を起こし何かに転化するべきで、こうも並列配置に終わったのでは限界を感じたりもする。尚、ベースの関根史織ちゃんはええですな。 緑雨, すやすや[投票(2)]
★4大陸横断超特急(1976/米)緩いヒッチテイストだが列車内旅情と車外の疾走感の緩急に牽引され気になる間もない。再三の脱落と追っかけも活劇ベクトルの強度を倍化させる。ブルックス組の2人は毒を緩和され60年代のワイルダーエドワーズを彷彿とさせる嬉し楽しさ。ナム太郎[投票(1)]
★3風とライオン(1975/米)ルーズベルトとの対立軸は申し訳程度の扱いで、物語はひたすら女目線と子供目線で男コネリーを描くことに奉仕する。正直つまらん。異文化との邂逅は『アラビアのロレンス』を踏襲、馬の描写はミリアス信奉の黒澤チック。新味がない。Orpheus, りかちゅ[投票(2)]
★4竜二(1983/日)安フィルムの質感がどこまでも冴えぬ世界に適合し絶妙で金子永島ともに世界の住人として完璧。俺やっぱ駄目だわ的甘えの構図も財布の中身で見殺すダチや不良ぶる親爺へのイラだち挿話リアリティが補完。100の感情を1で語る肉屋の対峙は絶妙。寒山拾得[投票(1)]
★5ストリート・オブ・ファイヤー(1984/米)浚われた姫奪回劇という古典モチーフを復古するに衒いのないアホ直情が全篇を支配。ロックンロール寓話の字幕に誘われ最高潮のロック歌謡ショーが幕開き、ワイプ多用の冒頭30分に持っていかれる。ヒル演出も馬脚を現さずラストまでテンションを保つ。週一本[投票(1)]
★3ワイルド7(2011/日)いきなり無差別に殺しまくる悪人どもを、これ又無差別に皆殺すワイルド7の面々という出だしに知能指数の低さを感じつつ若干期待もするが、国家レベルの小悪党という半端なターゲットで物語りは矮小化。懸念した瑛太深キョンは無難にこなしてる。Sigenoriyuki, おーい粗茶[投票(2)]
★3さらば、愛の言葉よ(2014/仏)「愛」と「言葉」について語り続けてきた男が決別を言う程の感慨もなく本気かも怪しい醒めた世界は、しかし溜らぬ冷えた情感が覆う。レマン湖を揺蕩うフェリーを筆頭に水が印象的だ。『メイドインUSA』的ギャングの稚拙もメタ的に許容。3Dは成否半々か。3819695[投票(1)]
★4ソロモンの偽証 前篇・事件(2015/日)物語は須く渦中で放り出されプチ完結も無い構成が前篇とは言え芸がない。が、このヘタ打てば「ごっこ」で切り捨てられるものを過度な刺激も廃しつつ牽引するのは誠実で公正たろうとする宮部イズムへの真摯な賛同だ。藤野はその全き体現者たり得てる。ぽんしゅう[投票(1)]
★3ある結婚の風景(1973/スウェーデン)所詮ダイジェストだと思うが、巧緻を極めた技巧には興味を失ったベルイマンが剥き出しで生な男と女の葛藤のみをひたすらに描くようになったのは懺悔でも自己賛でもなく歳を経て現れた冷めた人間愛とも言うべきものらしいのがクール。jollyjoker, いくけん, kazby[投票(3)]
★4味園ユニバース(2015/日)主人公の妥協の無い糞野郎ぶりが良く、すばるの遊びの無い生硬さがその余裕ない歌唱を含めマッチしてる。堪らぬ寂れ感を漂わすロケ選定も素晴らしい。ただ、終盤が完全に投げたように思え、シュール逃げも芸がない。西瓜シーン等勝負どころも情感不足だ。セント, ぽんしゅう[投票(2)]
★2ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011/米)少年の母への過剰な反撥へ共感も無く、一転しての心の融解は余りに形骸的。全篇を占める心の触れ合い旅路はトリッキーな設定だが心揺さぶるほどの挿話は遂には見当たらない。こんな勘違いガキに付き合ってるほど世間はヒマではないと思う。何か胡散臭い。カルヤ, ユウジ, ぐるぐる, NOBほか6 名[投票(6)]