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[コメント] プロデューサーズ(2005/米)

人生の可能性を発掘する者
uyo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







モチーフにしても、展開にしても、丁寧な作りにしても、対象平均年齢が高いな、と言う印象です。日本で言うと山田洋次監督くらい。元気なおジイちゃんに明るく茶化されても、十分ウケちゃうくらい、ブロードウェイの実体は意外と古めかしいのかな。

「深みにはまってくよ」「本当の深みはまだまだこんなもんじゃない」のやりとりが個人的にツボでした。

主人公2人を繋いでいたものは、お金でも、実は友情、でもなく、なんて言うのかな、「自分の人生の(可能性の)発掘」?と言えるものかな、と感じました。それが出来る相手こそが、どんなにいさかっていても、友達、と呼べる存在なのかもしれませんが。むしろ「パートナー」か。

いや、

それこそが「プロデューサー」という者の存在なのかも!?

だって彼らは、歌を唄うわけでも、脚本を書くわけでも、演技をするわけでも、演出をするわけでもない。何一つしない。出来ない。でも、

たとえムショの中でも、囚人たちを引き連れて、彼らの人生の可能性を発掘する。そういうものなのかも。

私的にいちばん好きなナンバーは、鉄格子の中で、今までの成り行きを回想するやつです。拍手したかったなー。

(評価:★4)

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