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[コメント] サマーウォーズ(2009/日)

名づけて「仏作って魂入れず」アニメ。「パト1」をいっしょに観た人に”おすすめ”と言われてついに観た。自分の趣味には合わないかもしれないとは覚悟していたけれど、客観的にも駄作でちょっとさすがにびっくり…。追記:「ぼくらの宗教戦争」アカウント=信者説
uyo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







脚本はガタガタ(構成バラバラ、伏線が一つとしていかされていない)。作画劣悪(腰が入っていなくて手が小さすぎて指の関節が変)。 ヒロインの性格の良さをあらわすエピソードが一つもない。ビッチぶりを散々ふりまいた挙句、何の流れもなく主人公に惚れてしまう。これが監督の好みの女性像? どうしよう・・・これが最近の流行?私の感性、20年前で止まってるんだったらどうしよう。

細田監督の「気持ちの悪いモブ」は相変わらず健在で、人間(群集)をもの扱いしてうわっつらだけは「つながってる感」を出そうとするところは前と同じだなあ、と。

3分ごとに思ったことは、一言「それで?」。

監督はそれでこれ(作品)で”なに”が言いたいの?

それこそが作品の存在意義なのではないの?

エピソードはバラバラにうわべが流れてゆくだけ。登場人物に感情はあるけれども、哲学は実にいつもながらの新興宗教レベル(監督が3代続いた創○学会だと言われても全然驚きません)。心やさしい人はこれにいろいろと想像で補完して感動したり涙したりするのだろうけれど、この作品そのものは入れ物だけで、創り手の魂の叫びはない。

久しぶりに駄作を観ました。残念です。

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なるほどこれを「ヘルメス愛はなんちゃら」映画と同ジャンルの別宗教の映画だとすると、アカウント=信者数だと考えることが出来ますね。

邪教のカリスマはパワーアップするとうしろに光輪が出来るし、仏像のような姿。Happy Science(幸福の科学)=Love Machine(愛の機械) なんとも似ているw?

あの高飛車女が教祖だと考えると、なぜかみんなの人気者なのも、後半の唐突展開も納得がいく。彼女のレベルアップ後の姿はまるで天女(アマテラス系?)。そういうことですね。

宮さんとそりが合わなかったわけだ。彼の生き方とは真逆のスタンスだものね。一見バラバラのエピソードも、「信者は優れた人材として、あちこちに存在している」「そして電話一つで通じ合える」、と言う脅しのメッセージか。

そう考えれば、「大統領のアカウント(=信仰)を得れば核ミサイルだって撃てる」と言う常識ハズレなセリフも通じる。

彼女が主人公に唐突に惚れたのも、性格でも人間性でもなく「使えるヤツ」として能力を認めたからと言う展開。

監督がこれ(作品)で何が言いたいか、よくわかりました、よ。

(評価:★1)

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