個人的には、まるである種の恋愛物の王道のような、斎藤の主人公への心の移り変わり（最初は「いけ好かない奴！」と思っていたのがいつしか･･･（笑））を軸にして、家族や故郷などのそれ以外の要素を、出来るだけ「背景」として配置した方が、スッキリして好みである。

または、「お父さん今まで、家族のために、働いて働いて、本当にありがとう」と言うテーマを軸に沿えて「新撰組」の方を背景にするか。原作は未読だが、「伝記」と銘打った実在の人物のせいか、主人公の内面自体には、とりたててドラマチックな「変化」が見えなかったのがストーリーとしては甘さを感じた。

映像の味は、個人的に「たそがれ〜」よりもこちらの方が好みである。