[コメント] 自殺サークル(2002/日)
自殺を引き起こすのは<誰か>ではなく、<この自分>なのだということがこの映画から発信されていた。
<自分>というものが<誰かにとっての自分>であれば、その関係性が消滅すれば自分の存在意義は失われる。「あなたが死んだら、わたしは悲しむわ」という言葉は、<あなた>と<わたし>の関係が消滅した時点でその効力が失われる。自己と他人との関係性というものの中に自己の存在意義を置いてはならない。<自分>が交換不可能な<この自分>のために<勝手きままに>生きることが大切なのだ。それが実現しない限り、生きることの意味というものはとても非現実的なものとして私たちに襲いかかる。自殺を引き起こすのは<誰か>ではなく、<この自分>なのだということがこの映画から発信されていた。
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