途中で話がすり替えられて、いつの間にか面白くもなんともないアッパーミドルの夫婦愛讃歌に。申し訳ないが踊りもしないスーザン・サランドン見たさに映画館へ足を運ぶ熟女好きはわずかだろう。アカデミー女優に配慮したのか、J・lo様は刺身のツマ扱い。全然萌えない。

劇中でも、ダンスは互いの心がなんたらかんたらとか言ってたはず。要するに「デキて」いないといい踊りにならないのだ。灯りを消してエロいフェロモンを全開にして踊ってたはずなのに。いつの間にか健全な収まりどころに連れていかれちゃった。それにしては倦怠夫婦の過去の日常エピソードが少ないので感情移入できない。なんとも消化不良だ。いまが旬のジェニファー・ロペスのハマリキャラにも思えるダンサー役も、上っ面のきれい事だけで内面を掘り下げるような扱いはしてくれなかった。

そういえば日本のやつはどんなストーリーだったっけ？竹中直人のヅラ姿ばかり浮かんできた。