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[コメント] 第三の男(1949/英)

「どこかで見たシーン」の連続。てゆーか、これが元祖だったのね。オーソン・ウェルズは石原裕次郎みたい。
ざいあす

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「あれ、なんかデジャブ・・・」って感じで、見たことあるシーンが続く。夜の街の石畳の陰影深い描写や、観覧車での二人のやりとり、地下水道でのアクション(「人狼」思い出した)、そしてラストの並木道固定カメラに女が歩いてくるシーン等々。 古典的名作らしいので、いままでにパクられまくっているのだろう。おかげであまり新鮮味が無い・・。

それから音楽。これも既に耳にこびりついていて、なんかリゾートミュージックか流行りのスローライフのようなイメージ。しかも垂れ流しのように使われると全然緊迫感わいてこない。

オーソン・ウェルズの人物描写にしても、混乱する社会情勢の中で生き抜かねばならなかった必然性がもっと描かれていればラストに感情移入して泣けたのに・・と惜しまれる。下水の桝フタから出た指のシーンが鮮烈にカッコ良かっただけに残念。

たぶん、公開当時に見ていればすごく感動したんだと思いますが。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)ALOHA りかちゅ[*] kekota[*]

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