最後で爽やかに締めくくり過ぎですね。政治の世界って取引の連続じゃないのかな？信念貫くのはカッコイイが、引いたり妥協したりしないと上には上がれないと思います。主役としての格付け的には必要な気質ですが、政治家としてはこんな高貴な女性は副大統領にはなれないと思います。

うまいとしかいいようのないゲーリー・オールドマン。プロデューサーしてまでこの映画にイレこんだにしては、あまりに卑屈な役作り。遺恨だけのために闘っているようでは主役を盛り上げる難敵としては役不足では？もうちょっとマシな生き様見せて欲しいよ。これじゃただの民主党キャンペーン映画という気もする。いや、面白かったんですけど。

その点、大統領はさすが、表面上はクールな大人ながらも、敵のスキャンダル攻撃に激昂する人間味と、それを逆手にとって反撃するしたたかさを合わせ備えている。彼がいちばん魅力的でした。

ところでこの大統領、ネクタイ姿でボウリングしていたが、たしか昔は職もなく、ロン毛に短パンでボウリングだけやってたはず。その情けない過去は暴かれずに済んだのだろうか？