やっぱりさすがですね。「インソムニア」で、ちょっとその手腕を疑っちゃいましたが、これはすごい。徐々にパズルが組み合わさっていく快感。ムダな映像がない。（短いから当たり前か？）本人が撮ってるらしいが、ハンドの適度な揺れが臨場感盛り上げる。さらに音楽。この人と最初から組んでたんですね。かっこいい。

短いので、それぞれのキャラの生き様を掘り下げるまではいかなかったが、シャープな起承転結で十分満喫。「メメント」と同様の時間軸バラバラ攻撃ですが、構図やカメラワーク、セリフまわし等みどころは他にもいっぱいありました。

一人でいろいろやってるインデペンデントのスタイルだから、ハリウッド方式に馴染みにくいんでしょうか？「インソムニア」の次のハリウッド作品を期待します。