★5 | 十二人の怒れる男(1957/米) | 結局被告が有罪であるのか、それとも無罪であるのかなどという事は問題ではないのだ。我々人間がいかに他人を見る時にその人自身を見ていないかという事の恐ろしさだ。 | [投票(16)] |
★5 | 俺たちに明日はない(1967/米) | 有名なラストの直前に、主人公2人のアップが一瞬入ったのを覚えていますか。あの2人の表情。しばらく消えなかった。 | [投票(9)] |
★5 | それでもボクはやってない(2007/日) | コメディには2種類ある。
「みなさん、笑って下さい。」というものと、
「みなさん、笑えますか。」というもの。
後者は、日本では非常に少ない。海外ではチャップリンをはじめ多いけど。
周防監督は非常に高度なコメディを作りました。さすがです。
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★5 | プラトーン(1986/米=英) | 主人公に影響を与えた、バーンズとエリアスの確執。そのどちらの言い分も正しかったと私は思う。ここに戦争という行為そのものの矛盾が見事に出ていた。 | [投票(7)] |
★5 | ゴジラ(1954/日) | ゴジラは日本映画界が創造した最高の国際的スターかも知れない。彼には理性はない、取り引きも出来ない、良心の呵責などあるはずもない。我々人間の存在をあざ笑うかのように登場し、あらゆるものを叩き潰し、焼き付くした果てに、何もなかったように去ってゆく。その問答無用のカタルシス、去ってゆく時のどこか哀愁を帯びた後姿。 | [投票(7)] |
★5 | アマデウス(1984/米) | サリエリという人間は、天才と凡人の境界線にいる人間だったのだろう。天才の業が素晴らしいという事はわかるが、自分がそれをやる事はできない。持って生まれたものがはじめからない。自分が存在する事、そのものの苦しみだ。神に背きたくもなろうというもの。 | [投票(7)] |
★5 | 男はつらいよ 知床慕情(1987/日) | 寅さん映画後期の秀作。三船という役者は希有な俳優だったと思う。荒くれ者と医者、この相反する二つの役どころ、どっちを演じてもこの人だけはピッタリはまった。けっして演技派だった思えないのだけれど。レビューはマニアックな小話。 [review] | [投票(6)] |
★5 | 復讐するは我にあり(1979/日) | 細かい所ですが。 [review] | [投票(5)] |
★5 | 用心棒(1961/日) | 『7人の侍』は黒沢のいうように、いい食材をじっくりと煮込んで作り上げた腹一杯の御馳走。この作品は一気に飲み干せる爽快な清涼飲料水という感じ。段取より流れ、勢いを大事に作っている。一種ミュージカル的な要素があることも見逃せない。 | [投票(5)] |
★5 | シャレード(1963/米) | ジバンシーに身を包んだヘプバーンのファッション。そして老骨にむち打って頑張るケーリー・グラント。もうちょこっと早く共演して欲しかったな。車の車名にも使われている題名は(謎解きゲーム)という意味。どうぞお楽しみ下さい。 | [投票(5)] |
★5 | ブリット(1968/米) | 映画史に残る伝説のカーチェイス。シスコの坂の多さを上手く利用していた。ロバート・ボーンの憎々しさ。迷いを感じながらも主人公についていこうとするジャクリーヌ・ビセット!ラストのマックイーンの表情。カックイーなあ。 | [投票(5)] |
★5 | モダン・タイムス(1936/米) | この作品が永遠不滅の名作であるという考えは、私の中でも永遠不滅だが、よく観ると前半と後半の繋がりがよく噛み合っていないような気が。この作品の永遠性はその前半。人間が機械を便利に使っているようでいて、実は機械に便利に使われてしまっているということを笑いで観せ切ってしまった、その彼の恐ろしく鋭い風刺性。そして後半は若い頃のギャグの集大成をやって見せたのだろう。彼はこの作品完成の後、引退するつもりだったらしいので。自分が生み出し、そして自分を世に出してくれたあの愛すべき小男を、最後には幸せにしてやりかッたのだろうね。 | [投票(5)] |
★5 | 生きる(1952/日) | 甘いと言われようと何と言われようと、私は人間の善意、その可能性を信じたい、その願いを巨匠が丁寧に作った。まだ作れる時代だった。 | [投票(5)] |
★5 | 父と暮せば(2004/日) | 宮沢りえは基本的に「生真面目」な芝居をする女優で、その彼女に、もともとどこか「トボけた」芝居が身上で、年令を重ねて「滋味」を幾分加えた、味わいを見せるようになった原田芳雄を据えた事が、まず成功。いつまでもいつまでもこの二人は、ずっとあの場所で話をしているのではないかな。
半永久的にフリーズドライパックして、夏の季節に噛み締めて観る映画ですね。 | [投票(4)] |
★5 | 遥かなる山の呼び声(1980/日) | 北海道の大自然を網羅した、高羽哲夫さんのカメラが素晴らしいのひとこと。この作品はシネスコ、ゆえにハイビジョンで観るともっと凄いんだろうな。レビューは気付いた点を1点。 [review] | [投票(4)] |
★5 | 祇園の姉妹(1936/日) | この作品が完成して実際に観覧した、京都の芸道に生きる人たちはみな激怒したそうである。よくこの作品を称して「リアリズムの極致」という評価を冠せられるが、私はそうではないと思う。あまりその言葉に執着せずに、「男と女の有り様」そのものを考えながら見るのが一番肩がこらず、なんといっても見やすい。1936年の大昔と現在、何も変わらないではないか。そのことに、溝口のみが気付いていたという事だ。 | [投票(4)] |
★5 | 麗しのサブリナ(1954/米) | 僕はこの作品はボギーがもっとも素晴らしいと思う。 [review] | [投票(4)] |
★5 | ゲッタウェイ(1972/米) | マッグローをマックイーンがマジで愛おしいと感じているのが画面から伝わってきますな、ご馳走様ですな。 | [投票(4)] |
★5 | 羅生門(1950/日) | 照りつける陽光と、それに煽られる人間の欲望(それはダイレクトに性欲)。それにボレロ音楽の使い方のうまさ。脚本を見せたら東宝の首脳陣は映画化に、当初難色を示したのだそうだ。恐らく世界的に見て、もっとも海外の映画作家に影響を与えた黒沢作品でありましょう。何度観てもその都度、新しい発見がある。 | [投票(4)] |
★5 | 暴力脱獄(1967/米) | 男ばかりの映画。僕はこの作品でポール・ニューマンに始めて触れてシビレた。薄汚れた中にロマンを感じさせる作品。反骨精神。でも大半の男どもは、その精神が上手く昇華されずどこか低い所でくすぶる。だから男ってのは、日常のなにかくだらないことに意地を張ってしまうのだ。わかる?それはいいとしても、しかしこの邦題は....もう一度考慮しよう! | [投票(4)] |