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[コメント] 一番美しく(1944/日)

どんな時代にも、それなりの美しいものがあったというような作品。
takud-osaka

この作品を通じて黒沢はこの作品の主演女優、矢口陽子と知り合い結婚している。なにもかも欠乏し、日本人がみな餓えきっていたこの時代に、この巨匠はロマンスの花を咲かせていたのだ。真から心の豊かな人だったんだろうなと思う。でもその作品は浮き世離れはしていない。もっとも戦意高揚をテーマとした作品でないと、撮影を許されなかったということはあるだろうが、そのバランス感覚は素敵だ。巨匠となる前の黒沢を語る上で、是非一見をお薦めする。彼自身も結構気に入っていたようだし。我々も目先のごたごたにばかり眼をくれないで、アスファルトに咲く花にもたまには眼をやろう。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ゑぎ[*]

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