さあ何をするのかと観ていたら、眼鏡を買った。いい格好しいの彼のキャラクターがうまく出ていたエピソードでした。 　今回の考古学権威の田所先生（小林桂樹）は、「寅次郎夢枕」の（米倉斉加年）の対極にいるキャラクターですね。格式ぶらない、権威をひけらかさない。あまつさえ彼は寅さんの恋愛論を拝聴して、寅さんのことを自分の師匠とさえ言ってしまう。最近テレビで「おバカキャラ」のタレントが受けていますが、それはさておき、人間は各々の教養のあるなしで繋がり合うのではないと思います。やはり同じ価値観で物事を観ているか、片方が美しいと思う物をもう片方も同様に思えるか、究極はここですよね。この作品は男同士、この二人の関係がよかった。女性陣の（樫山文枝）も、それから懐かしく初々しい（桜田淳子）ちゃんも良かったけどね。