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[コメント] トランスポーター(2002/仏=米)

リーマンのストレス解消に是非。
evergreen

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 冒頭のカーチェイスに始まり『プロジェクトA』を彷彿させるバラエティに富んだアクションシーンは 秀逸な出来映。最近、休日に重い映画を見る事が苦痛なリーマン4年目の私にとって、この作品は何も考えずに ストレスを吹き飛ばしてくれた。  J・カーペンターの『ゴースト・オブ・マーズ』を見て以来、注目していたジェイソン・ステイサムの 初主演作品という事にも関心を引かれ劇場に足を運んだのだが、アクション・シーンの素晴らしさはもちろん、 ギャビン・ライアルの小説の主人公風のプロフェッショナルな役回りもピッタリはまっていた。今後、渋味を 加え、一癖二癖もある俳優として頭角を現してくるだろうと思う。共演のスー・チーは、いつものお色気シーンが無かった 事は残念だが、ヒロインとしての魅力・存在感は十分発揮していた。次のボンド・ガールあたり、いけそうな気もする。

 ストーリーに関しては香港アクション映画並というか・・つっこみどころが多い点はご愛嬌か。 プロ中のプロであり自分の信条(ルール)を持っている主人公が、温情から簡単に自分の ルールを捻じ曲げて、スー・チー演じる中国人を助けてしまうシーンも説得力に欠けるし、簡単に やばい稼業の主人公に懐いてしまうスー・チーもちょっと変だ。ラスト、海岸で、スー・チーが悪党の父親を撃って 事件解決!となった後、警察官たちがタイミング良く(悪く?)後ろから現れる、というのも非常に土曜ワイド劇場ぽくて脱力してしまった。  アクションシーンが素晴らしかっただけに、アラの多い脚本の出来は残念だ。  ただ、全体としてみれば肩の力を抜いてテンポ良く楽しめる娯楽作品だと思う。

(評価:★3)

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