配役的に優れている筈の佐藤慶と原田芳雄の競演シーンが、丸で学芸会のような科白棒読みのたちんぼになっていることで先ず愕然。両者とも全くやる気が無いことが判る。

オダギリジョーには心底脱帽。彼のような顔の綺麗なオトコにやらせるのなら、まず原作を捨て、もっと剣に気狂い地味た執念を持つストイックな男にすべき。或いは『座頭市』の内田裕也の様に元から壊れている役者を使え。

カントクがどこかで言ってた「たまたま俺はひとよりアクションを撮るのが上手かっただけで・・」発言に怒髪天。観賞後だったらその瞬間に確実に噴飯していたであろう。こういうのを「ちゃんちゃらおかしい」という。

同じ<綾>繋がりで監督が推したいのは岡本綾と見た。俺もそう思う。

餓鬼どもの剣の軽さにウンザリ。生きることの苦しさを描くのに現実離れしてどうする。それはマンガだから許されたんだよ。