TV朝日系列で2003年1月〜'04年1月迄放映された<平成仮面ライダー>第4作である、「仮面ライダー555<ﾌｧｲｽﾞ>(全50回)」の劇場版。公開日の8/16は本編放映中であり、第28回「暗黒の四葉」(8/10)と第29回「超絶バイク」(8/17)の間に当たる。

TV本編は毎回敵味方入替わりで醜いバトルを延々繰り広げており、その合間はキャスト(人間態)の泥々ドラマという「伝説巨神イデオン」状態であった。「イデオン」同様、子供達には全く理解出来なかったと思われる。映画ではさいたまスーパーアリーナを使用した圧巻の闘技場シーン等、随所にグレードアップを感じたが、カイザ(村上幸平)を始めとした泥々メンバーこそが555の物語を形作っていたのだと痛感させられた。

本編で謎の扱いだった<ヒューマギア0号機>ことスマートレディ(栗原 瞳)の活躍?が観られるのは嬉しい。映画オリジナルキャストの水原(速水もこみち)にはもう一寸頑張って欲しかった。