コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 容疑者 室井慎次(2005/日)

1997年放送のTVドラマの感覚(というか感覚はそれ以前)で創られてしまった駄作。
死ぬまでシネマ

警察庁・警視庁・所轄警察・悪徳弁護士・市民派弁護士などの力関係を描こうとしているが、まず器となる事件そのものが映画の器でなく、それぞれの組織の立ち回り方も冗談としか受け取れない程リアリティが欠如している(戯画化され過ぎている)。これがTVならば「所詮TVですから!」と開き直れるが、これはフジテレビ制作であってもTVではないのだ。柳葉哀川を熱演と呼ぶのは構わないが、組織抗争の映画にふさわしいそれではない。脚本の稚拙さが目立つが(準備期間がそれ程短かったのか?)、演出の稚拙さがそれを上塗りしている…って同じヒトか。

今更だが、何故あの事件で室井管理官(だけ)が逮捕されるのか理解出来ない。それに対する周囲の反応と物語の進行が不自然すぎる。まぁ所詮●●だから…と観客に許しを乞うような作品は、映画を貶める愚行だろう。

田中麗奈も演技が巧いとは言えないが、今回彼女が「キレイな女性」に見えたのは唯一佳かった点。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。