[コメント] 秋刀魚の味(1962/日)
確かに「老いと孤独」はこの映画の中心命題だろう。しかし当時監督が意図したものが、現代の観客からは古本を見るような事になってしまっている二重構造に尚のこと感慨深くなる。☆3.7点。
兎に角、この映画が懐かしんだもの、批判したもの、恐れたもの、見守ろうとするもの、全て既にわれわれ現代に生きる者にとっては自分のものでなくなっているのだ。だからこの映画を褒めるのは難しいし危険である。われわれがこの映画を懐かしむのは本来奇妙な事だと気づかなくてはならない。
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