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[コメント] 悪夢探偵(2006/日)

配役が見事。呆れさせる程の欠点がウリになる、まさに自主制作映画の下剋上殺法。☆3.9点。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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安っぽさを武器にする怪奇譚。『トロン』('82)が『トロン:レガシー』('10)より素晴らしいのと同様に、技術の進歩が全てではない。黒沢 清を、『ストーカー』('79)を。精神世界は残されたフロンティアだ。

で「カツラと残りマス」と原田芳雄。彼がどんな依頼を持ち込み、龍平chanとどんなタッグを組むのか楽しみにしていた私は、いきなりボティからのアッパーでマットに沈む。『新・喜びも悲しみも幾歳月』('86)の植木 等の様に、原田chanにとってはカツラ子が家族…、悲しい。

安藤政信はこの映画に存在する為に、過剰な消滅を強いられる。役者に強いてるなぁ、佳い佳い。

寧ろお前が逝くだろう、と思わせてchanは連荘の為にKeepか。その代わりと言わんばかりの漣chanトーク爆発。

松田龍平は鬱屈した演技がウリだが、高飛車だと鼻につく。今回は本当にイヤでイヤでもうホントに厭で堪らないと言う、こっちも堪らなくなった。

     ◆     ◆     ◆

で、何と言ってもヒロインhitomi姫。失礼な事を言いますが、エラ張り顔が佳い。斜めアングルでは最強の美しさでも、弱点を抱えるだから彼女こそ、この映画にお迎え出来たという僥倖。スタイルは多分皆が言う程佳くない。そしてもの哀しささえ漂うハイヒールでのヨロヨロ歩き。

勿論、あの棒振りを見てのキャスティングと信じたい。しかし、彼女はこの映画でかなり頑張っている。この棒+頑張り、誰かを思い出しませんか? そう深田恭子が居るじゃないか。この時点でのhitomiには希望があった。

     ◆     ◆     ◆

え? 俳優塚本晋也? あんまり…。いつも口では「他の人は演ってくれないから」と言いながら、嬉々としてますね。

(評価:★4)

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