非情な成り上がりギャングと一匹狼な刑事(といってもチームリーダーだけど)の対決。こんなハードなネタなのに今ひとつ「身を切る痛さ」まで届いてこない。ヒリヒリしない。

実際には「成り上がるギャング」と「捕まえる刑事」という２つの別の物語だという(「対決」の物語ではないという)のらぞんざいさんの指摘はなるほどなぁと思った。それは …それが現実なのだからあって良いと思う。

詰まり『ディパーテッド』でなくて『スカーフェイス』と『セルピコ』なんだよな。という事はクロウとワシントンではなくパチーノとパチーノだったら良かった訳だ！

…ってそれじゃいかんだろ。お膳立てした以上、２人を真の名優にしてやらなくちゃ。これは監督であるリドリー=スコットの責任です。