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[コメント] 聯合艦隊司令長官 山本五十六(2011/日)

感情に訴えるものがあった。2011年の映画として☆4点が妥当だと思う。
死ぬまでシネマ

コメント欄の中に込められた想いについては、『太平洋の奇跡』('11/日)の中で述べた通りです。

今回の役所広司は適役だったと思う。というか本当はぼくは彼が好きなので、役所を上手く使える映画があって嬉しい。役所の悪い所は不必要にギラついて、尚且つちょっと宙を漂う所のある、あの目、あのニヤケ顔だ。あの目が嘘臭く感じる役だと、途端にイケナくなる。今回は「本当はお茶目な人物」だっという山本長官が、非常に等身大に感じられて佳かった。

ただヌートリアEさんも述べているが、これが本当の山本五十六その人なのかどうか、というと疑念が残る。主人公ら<良識派>は正義であり被害者でしたという様な立ち位置になったのは少々残念。しかし太平洋戦争への道筋を解り易く説いたこの物語の中の、中心人物としての今回の山本という事であれば、役所はほぼ完璧にこなしていたと思う。

瑣末な事だが、戦闘機の操縦席をもっとスリリングに描いて欲しかった。戦闘員が乗っている空間に<飛んでいる感>が足りない。この点は都知事の映画の方が上だったかな。艦隊についても鳥瞰だけでなく、水平線から巨大な長門やもっと大きい大和が進んで行く感じを演出して欲しかった(『SW』みたいに!)。

(評価:★4)

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