コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ローマでアモーレ(2012/米=伊=スペイン)

今回も期待せず気楽に入口をくぐった筈だから、前作と観賞態度は同じだった筈。なのに今回のエラい出来の悪さは何だ。☆2.9点。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「ロンドン」も「バルセロナ」も(残念乍ら)観ていないのだが、前作『パリ』と較べると作家の情熱が全く感じられない。『パリ』にはあった都市への憧憬も伝わって来ない(ローマっ子は怒るんじゃないのか)。登場人物も皆上滑りで、いつもならニヤリとさせられたり身につまされる筈の「臨場感」が得られなかった。

ボールドウィンのパートは時空を越えて若き日の自分に忠告する(そして受け入れる)、という事なのだろうが、ジェシー=アイゼンバーグにしてもエレン=ペイジにしても、「恋愛小説に出てきそうなクセのある役所を器用な役者が演ってます」というだけで、何ら魅力的でなかった。

多分、それぞれのパートであともう少し作家の情念(皮肉や冷笑でもいい)が込められたら、魔法が起きた可能性はあった。老害。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。