SFの形を取っただけで別の作劇を目的としているのかとも思うが、成功していない。

『ライフオブπ』のような疑似自然讃歌なのかというと、その点では『アバター』同様成功していない(SFは寧ろ逆効果なのだ)。

イライラさせられる日本語のような登場人物名や、レンジャーと(恐怖を克服した事による)それを越えた伝説の戦士、など、記号的な表現が散見するが、スミス親子を見る限り、その意図する存在が全然見えて来ない。詰まり記号が機能していない。父スミスの一体どこが超越した存在なのか。我慢強いとは思うが。

SFとは現実を越えた中で現実を示す手段と思うが、この作品では演出力の非力を誤魔化す為にSFにしたようにしか見えなかった。

色々と「？」が明滅し乍らエンドロールを観ていたら監督名に「へっ!?」。またシャマラン作でしたか。 知らんで観て済みませんネ！