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[コメント] すばらしき世界(2021/日)

どうしてもキレてしまう今回の役所広司は絶品。☆3.8点。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







2021年新春ヤクザ・オムニバス第3弾。

真摯な製作姿勢にも好感が持てるが、どうしても所々に安直な展開が見られる。始終キレまくって血圧が高い主人公は、確かに長生きは無理だろうが、それにしても余りにも「映画的な」ラストだったのは残念。それでも、こうした映画を創る女性監督・西川美和には頭が下がるとしか言いようがない。仲のいい久米 宏に向けたサプライズには笑った。

ヤクザと家族』にも出演していた北村有起哉だが、確かにネズミ男としてはヤクザにも合っているものの、矢張りNHK「サイレント・プア」の好演からいって今回の福祉職員の方が座りがいい。

     ◆     ◆     ◆

この間入ったMバーガーで、20歳に満たないチンピラ2人が店員に「テメェなんだその口の利き方はぁ!」と詰め寄っていた。自分自身も店員の態度にムカッ腹を立てる事もあるが、流石に人生の先輩に対するこの「口の利き方」に、聞いていてコッチの血管がキレそうになった。立つか、立たざるか? 偉かったのはその店員が断固として「私は普通に対応しただけです」と毅然とした態度を崩さなかった事だ。ゾロゾロと店長の所へ行った様だが、後であの店員を褒めてやろうと思った。結局その後その店員とは話せなかったのだが、本作での六角精児絡みのエピソードでは色々考えさせられた。

ヤクザも足を洗えば社会復帰出来るべきだ。しかしヤクザを野放しにする社会でもいけない。

(評価:★3)

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