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[コメント] キャラクター(2021/日)

ふーん、で? ☆3.4点。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







殺人現場は凄惨で、子供を含む平穏な家庭を殲滅している。漫画も黒々としておどろおどろしい。しかしそれらは虚仮威しに過ぎない。まさに主人公そのものだ。

サイコサスペンスとしての謎解きで、私は三度裏切られた。「両角」は実在せず主人公=山城(菅田将暉)の妄想の存在なのではないか?(それもアリガチだが) しかし「アリバイがある」という刑事=清田(小栗 旬)の台詞は覆えされず、防犯カメラには証言通り、星野源似のヌラヌラした人間が写っている。

最後で何かそれなりの役割を果たすと思われた清田は、思わぬタイミングで呆気なく始末される。

私が「共犯者」として考えていたのは、主人公の狂った漫画を無抵抗に支持していたヨメさん(夏美=高畑充希)だったが、一度リストから消した辺見(松田洋治)だったとは。

しかしそうした意外性が、この映画に於いては満足感に全然繋がらない。「ふーん、で?」ってなもので、ただ意外性を羅列しても物語にならない事を示した。ホント、主人公まんまやないか。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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