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[コメント] ブルークリスマス(1978/日)

上野でパンダが観たい? 俺もだよ!! ☆3.4点。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







2011年2月25日、中国パンダ保護センター(四川省雅安)からパンダの雄雌1組(中国名:比力仙女)が来日し3月下旬の上野動物園公開を待つ時点で映画観賞。

最初に重要な部分を褒める。アダムスキー型(一部葉巻型)で大量に飛来したウチュー人達の意図不明が佳い。予算故とは思うが彼らを一切描かない潔さ。「ウチュー人を神として扱ったのだ!」とかではなく、ただ只管に予算がないからと解るのが佳い。差別を云々以前に、ここを褒める。

いつの間にか迫りくる差別?…なのか? 超国家権力による国際政治陰謀の恐ろしさは伝わってきたが、差別というのは個人の中に確固とした憎しみとして宿る事こそが恐ろしいのだ。「X'mas的」な空気のような「誰に言われた訳ではないけど彼女は<敵>なんだよ〜」とは本人は感じないのではないか? 憎しみのない所から憎しみが生じる、というテーマを比喩するのに、SFの手法(UFO)は適しているとも思えたが、実際の演出自体は淡白過ぎて、平和な日本ならではという気がした(今作に限っては岡本監督と言うより脚本=倉本だな!)。これが限界と言うなら、矢張り差別の現実は『はだしのゲン』や『橋のない川』のような原体験がないと駄目なのか、と思えた。

大げさな陰謀で矢鱈恐怖を煽っているのでは?というのは記者の南の、と言うより観ている俺の感想だよ。

さて、ビートルズかはたまたヒューマノイドか、この春は蘭蘭康康の時みたいに「人間動く歩道」状態で横スライドだぜ!

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)おーい粗茶[*] ぽんしゅう[*]

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