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★3 | ミッドサマー(2019/米=スウェーデン) | この独特の嫌な雰囲気は悪くないと思うがいくらなんでも長すぎだろう。 | おーい粗茶 | [投票(1)] |
★5 | シン・エヴァンゲリオン劇場版(2021/日) | 厳しい時代だ。Qのように絶望を描くほうが易しい。破のように偽りの希望を描くのはもっと易しい。この映画は絶望と希望の間に立つ生身の人間を肯定している。人間を肯定するエヴァンゲリオン!!ああそんなものを目にするとは!!(これだけじゃ分かりにくいと思うので加筆しました) [review] | ふかひれ, サイモン64, おーい粗茶, ペンクロフほか7 名 | [投票(7)] |
★5 | そして人生はつづく(1992/イラン) | 前作がドア(あるいは屋内と屋外の境界)の映画だとしたら、今作はその境界そのものが破壊された空間が舞台だ。唯一の屋内空間は車内だ。境界が破壊されたことでふいに他者が進入するスリル。魅力を放つ車窓から見たイランの山。ロングショットで撮られた車もまた魅力的だ。 [review] | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★5 | へレディタリー 継承(2018/米) | 全編に漂う只ならぬ悪意がたまらない。ところで家族の顔がぜんぜん似ていないのはこの映画が強烈な血統妄想の映画だからではないだろうか。しかしこれほどに激しい血統妄想の作家はラヴクラフト以外に1人も知らない。恐れ入った。 | ゑぎ | [投票(1)] |
★5 | キャスト・アウェイ(2000/米) | これは本当に良い映画だ。前半は天才的な発想のアクションシーンの連続。後半は格調高いメロドラマの味わい。象徴的なアイテム(翼、十字路、タオル、時計など)もあえて説明しすぎず抑えた演出。脱帽するしかない。 [review] | ゑぎ, 緑雨 | [投票(2)] |
★5 | シン・ゴジラ(2016/日) | 夜中にボンヤリと東日本大震災時のドキュメンタリーを見ていたら、唐突にシン・ゴジラを発見した。爆発した福島第一原子力発電所に放水する映像とシン・ゴジラのあるシーンの構図がまったく同じだったのだ。記録された出来事を模倣すること。それは物語という名の記憶の改竄を超えるということだ。 [review] | DSCH, ぽんしゅう, pori | [投票(3)] |
★5 | エイリアン2(1986/米) | 前作は敵がどこにいるのかまったく分からない得体が知れないという恐怖。今作では敵は確実にすぐそばまで来ているという恐怖。逃亡というスリル。とりわけ迷宮的空間(ダクト、水道、エイリアンの巣)を逃げ続けるということ。モンタージュの達人としてのキャメロンの真骨頂。 [review] | DSCH | [投票(1)] |
★5 | 悪の法則(2013/米) | 死の恐怖と性的興奮は似ている。なぜだかは分からない。両方ともアドレナリンが出るからだろうか。リドリー・スコットの映画では死はどこから現れるか分からない。だから必然的に全部が死のメタファーになってしまう。リドリー・スコットの映画の妙な無時間性の半分はこれが原因だ。死という緊張だけで魅せてしまうのだ。 [review] | けにろん, DSCH, ゑぎ | [投票(3)] |
★5 | シンドラーのリスト(1993/米) | 残された当時の記録映像を丹念に模倣していくこと。それがこの映画のテーマだ。色彩が入っていない本当の理由はオリジナル(記録映像)が白黒だったから。銃で撃たれて倒れる人間の挙動を見よ!!あれがやりたかったのだ。鬼としか言いようが無い。ユダヤ人が殺される映像に魅了されるユダヤ人スピルバーグ。映画の鬼。 [review] | けにろん, ゑぎ | [投票(2)] |
★5 | プライベート・ライアン(1998/米) | スピルバーグは「どうやって殺すのか」「殺しをどう見せるか」それだけしか考えていない。ストーリーなどない。その愚直さは素直に賞賛したい。それにしても冒頭の水中を飛んでくる弾丸よ。四十六時中スピルバーグはあんなことを考えているのか?狂人にもほどがある。 | ゑぎ, けにろん | [投票(2)] |
★5 | 鏡(1975/露) | これがタルコフスキーの最高傑作だと思う。これだけの内容を1時間30分程度に凝縮した手腕に「そんなことまでできるのか」と驚愕せざるを得ない。まったくもって脈絡がなく、確固たる意味があるシーンの連続。 [review] | ゑぎ | [投票(1)] |
★5 | アイス・ストーム(1997/米) | 傑作だ。家族というものはこんなにも壊れやすくお互いをつなぐ糸は細く頼りない。けれどその糸を世界で一等大事なものだと思って優しく握り締めている…それが家族なんだ。少なくとも私にとっては。 [review] | けにろん | [投票(1)] |
★5 | ウエスタン(1969/米=伊) | セルジオ・レオーネの緩慢さと無時間性。それはとても饒舌なのだ。この映画の男たちはみな一様に笑みを浮かべている。なぜか?彼らはこの緩慢さを楽しんでいるのだ。何という贅沢だろうか。 | けにろん, DSCH, ぽんしゅう, 週一本ほか5 名 | [投票(5)] |
★5 | 沈黙 -サイレンス-(2016/米) | キリスト教に限らず欧米の思想を本気で信じている人間は「日本の風土」と対決せざるを得ない。その普遍的な問題の源流を江戸時代初期のキリシタン弾圧に求めたのが原作だ。スコセッシは溝口や黒澤から日本に対する映画上の冷徹な眼を獲得したのだろう。そして傑作と呼ぶに相応しい作品を撮った。 [review] | セント, けにろん | [投票(2)] |