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[コメント] パフューム ある人殺しの物語(2006/独=仏=スペイン)

残酷なグリム童話のような現代(といっても18世紀が舞台)の御伽話。あ、原作者も監督もドイツ人だ。
かるめら

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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前半の、パリの色と匂い(悪臭も含めて)と音楽の洪水にはうっとり。それだけにちょっと後半がぐだぐだしてたような。思った以上に原作そのまま(あのラストでさえ)でしたけど、プラム売りの少女への恋心を強調することでグルヌイユの感情が理解しやすくなっているのは評価したくもあり、また少々マイナスでもあり。殺人をおかしても裁かれなかったのはおかしい、という意見もあるようだけど、自分が愛することも、愛されることもなかったことを思い知らされる、ということは十分に残酷な罰であると思う。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)YO--CHAN[*] プロデューサーX[*]

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