[コメント] パンズ・ラビリンス(2006/メキシコ=スペイン)
「ファンタジーは現実と戦う力」という言葉を思い出す。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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おとぎ話は本来たわいのないものでなく現実の寓意である。オフェリアの体験した地下王国への試練は、内乱で泥にまみれ死におびえる現実世界そのものであったのかもしれない。そして彼女は自分の命とひきかえに弟を救う。レジスタンスの捕虜や医者の先生やもっと大勢の人達が死んでいったように。オフェリアは現実に負けたのではなく、戦って黄金の国の扉を開けることが出来たのだ。それでも、どうにも切なくて泣けてしまう。オフェリアが戦わなければならなかった現実の惨さに。
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