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[コメント] モーターサイクル・ダイアリーズ(2004/米=独=英=アルゼンチン)

チェ・ゲバラって要するにあまのじゃくだったのね。(2011/04/08)
chokobo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







予備知識なく映画を見ることの喜びを感じます。

少し前に作られた映画、そしてロバート・レッドフォードが製作に携わっているというほかは、ほとんど情報なしで見てみたのですが、そういう新鮮な効果がこの映画のはつらつとした躍動感を伝えるのに大きく役立っていたと思うんですね。

旅に出る前、青年は必ずしも意思ある存在ではなかった。

しかし、意味があるのなかいのかわからない旅の中、どんどん彼の中にある何かが成長してゆく様がみて取れて美しかった。

ロードムービーというと古くは『イージー・ライダー』や『ファイビ・イージー・ピーセス』などを思い出します。

そこには何があるのか?

それは、

青春と成長

そうなんですね。

旅は人を成長させます。

登山や旅は一度家を出た瞬間から後戻りすることが許されない。

そんな過酷さが実態として存在するわけですね。

この主人公が思想的に自立するのはハンセン病患者との交流によるものだったというのが強烈な印象として残ります。

そしてずっと手放さなかったドル紙幣も、貧しい夫婦へ渡されます。

チェ・ゲバラという人が裕福な家庭で育ち、医師としての資格も得て、でも革命家として変化を遂げたきっかけがここにありましたね。

彼は本当は弱者を救済しようとしていたんですね。

2011/04/08 自宅

(評価:★3)

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