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[コメント] ディパーテッド(2006/米)

スコセッシがこの映画でアカデミー賞を獲得しなけえばならなかった必然が残念でならない。所詮二番煎じだ。
chokobo

本来はオリジナルの作品でスコセッシにアカデミー賞を獲ってほしかった。この映画がリメイクであることと、その原作からどれほどオリジナリティを生かそうとしたところで二番煎じであることに変わりはない。この映画は確かにすばらしい作品ではあるが、スコセッシの映画としては物足りない。

それでなくともスコセッシは評価のしにくい監督である。

初期の一連の作品に貫かれる社会性に対して、昨今の作品は明らかに商業的になりつつある。しかしながら、彼の映画眼というか、彼の映画に対する姿勢は常に紳士で、これでもかというほどより多くの映画を見ている。日本映画にも大きな影響を与えていて、黒澤明監督の『』に出演したり、溝口健二小津安二郎研究のほか、大島渚今村昌平とも交流があった。

そういう彼の作品としてこの作品を評価するのは非常に難しい。

我々世代からすると、どうしても『ダクシー・ドライバー』の印象が強いため、あの若き日の彼の社会性がどうしても忘れられないからである。

本作にどれだけ社会性を見ることができたであろうか?

(評価:★3)

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