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[コメント] 天国はまだ遠く(2008/日)

こういう、どうということのない映画を作るのって、とても難しいことなんだと思いますね。もう少し評価されてもいい映画だと思います。
chokobo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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吉本興業が協賛しているから、役者が実にユニークです。でも皆さん大真面目に演技されていて、主人公の徳井義実は言うまでもありませんが、ハリセンで有名な方が刑事役で出演されていて、私はこのシーンがたまらなく印象的で心に残りました。

主人公の妻がかつて自殺した現場から見つかった妻の腕時計。

その腕時計の時間が止まっていて、止まった時計をずっとしている男。過去にひきずられ、妻の実家とも疎遠になり、自らの両親も交通事故で失いながら自給自足的に民宿を営む男性の話。

そこに若い自殺願望の女性が現れて、自然と田舎の人間関係の中で、生きる喜びと取り戻す。

このように文章にすると、なんとも味気ない感じが致しますが、この映画では、田舎の大自然の風景を要所要所に織り交ぜながら、ほとんど素人に近い俳優を使って自然に演技させていますね。

私は長澤雅彦監督の作品は『ココイイルコト』依頼なのですが、いずれも地味な映画なので、なかなか評価されにくい面があると思うんですけど、作風や演出力はなかなかで、単調な作品であるにもかかわらず見る側を飽きさせません。

生と死を描きながら軽い印象の映画となっていますが、シーンが奥ゆかしくて、印象に残る作品でした。

2010/04/28 自宅

(評価:★4)

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