[コメント] ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008/米)
ブラッド・ピットももちろんすばらしいが、ケイト・ブランシェットもすごい!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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事前情報でブラピの演技がすごいと聞きましたが、確かにすごい。こりゃーこれ以上のすごい演技は考えられないと認識していましたが、実際のこの長い映画を見てみるとケイト・ブランシェットの迫力に圧倒されました。
まず冒頭の病室のシーン。老婆の息が途絶えそうなシーン。(結果このシーンが最後に気になるのですが・・・)そして遡ること少女から大人の女へ、そして・・・
最後のベンジャミンと手をつないで歩くシーンなどは、実に見事ですね。美しい老婆。そして彼に捧げる一途な気持ち。
バトンてボタンのことだったんですね。なるほど、これも勉強になりました。
フィンチャー監督作品は気がつけばほとんど見ているのですが、いずれも奥深い感情の燃え滾るような息遣いが見事。『エイリアン3』などは、それまでのシリーズとはまったく異なるアプローチで作っていました。
『セブン』にしても『パニックルーム』にしても『ゾディアック』にしても、何かを追跡する怖さを見せ付けますね。見てはいけないものを見るような怖さ。実に巧妙な演出だと思いました。
残念なのは映画があまりに長いので、最初から最後まで老婆のシーンが間に挿入されているのですが「まだ生きてんのかよ」という印象が残ってしまったところでしょうか。
昨今の高齢化と認知症問題を逆手にとるすごい作品を作ったものですね。
恐れ入りました。
2010/02/23 自宅
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