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[コメント] 死刑台のエレベーター(2010/日)

この作品にマイルス・デイヴィスが存在しないと成立しないことがわかった。(2011/6/24)
chokobo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







といっても、もとのルイ・マル作品でもマイルス・デイヴィスのあの即興的なメロディーが使われるのは、確か冒頭のシーンと最後のシーンぐらいなんですけどね。

それでもこの映画の印象を決定づけたのは、間違いなくあの音楽だったと思います。

しかもモノクロの斬新な映像に彩られた迫力はさすがにどんなリメイクを施されても成立しないことは明らかです。

残念なことにこの作品に欠けていることは、単なる物語を追う姿勢に固執してしまったサスペンスとしての映画になってしまって、自由な発想に欠けている点だと思うんです。

所詮不倫の話なのですから、もっと現代風に自由な切り口が欲しかったと思います。

(評価:★2)

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