ボクシングものって、どうせ最後にハッピーエンドになることがわかっているだけに、そこまでにいたる過程がとても大事なんですね。

先日見た『あしたのジョー』なんて、原作でストーリーがはっきりしちゃってますし、古くは『ロッキー』シリーズ、『チャンプ』なんて映画もありましたが、あれは少し悲劇的。『シンデレラマン』も泣かせたね。

要するに泣かせないといけない。そういう宿命にあるのがボクシング映画です。

泣く。

で、この映画で泣いたかというと、正直あまり臨場感を感じなかった。むしろ実話としてのリアリティなんでしょうね。実話はそんなに感動的ではなくて、各々生きるために必死なんだということ。

兄貴も弟も生きるために必死。

その家族も。

その必死さが伝わりますね。

怖いですね。

とにかくクリスチャン・ベールの演技は見事でした。

非常に多彩な方なんですね。

それだけは評価できます。

素晴らしい！